性悪な孫が可愛い ７【ツイステ】

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「ふな”っ！？オメ−、なんだその声！？」

「オレ、アズールと契約して、この低い声をもらったんだぁ。どお？渋くていいでしょ。

かわりにぃ、オレの自慢のユニーク魔法『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』をアズールに差し出した」

『違和感しかないな……』







フロイドの聞き慣れない声にAたちは何ともいえない表情になっていた。







「フロイドのユニーク魔法『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』は＿＿＿＿＿

相手の魔法を妨害し、矛先を逸らすことが出来る魔法なんです」

「珊瑚の海で見た、魔法が当たらない魔法だ！」

『それで洗脳魔法を逸らしたってことか』


「ユウさん、Aさん、ご明察です。

僕はフロイドから巻き上げた……もとい、担保に預かった『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』を使いジャミルさんの洗脳魔法を回避した。

そして、操られたフリで、油断したジャミルさんから真相を聞き出した……というわけです」


「さすがアズール！むちゃくちゃ性格わりぃんだゾ！」

『遠回りで面倒くさいやり方だけどね』







Aとグリムの横槍に咳払いをして黙らせるアズール。








「ま、カリムさんがジェイドのユニーク魔法にも屈さないほど強く想う相手など彼しかいないだろう。

……と予想がついてたからこそ立てられた作戦ですがね」


「ジャ……ミル？」







フラフラと歩きながらその場に現れたのは、今回の騒動の一番の被害者であるカリムだった。

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