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Aが門前で日和の迎えに狼狽えていると、化粧を終えたB美がやっと出てきた。







「ごめ〜ん、おまたせ〜」

「もう、遅いぞB美。下校中の生徒にめっちゃ見られたんだけど」

「ごめんって〜。……あれ?小海さん?」







B美に気付かれてしまい、Aは心底面倒くさそうな表情になる。







「小海さんまだ帰ってなかったんだ」

「B美の友達?」

「クラスメイトなの。あ、小海さん、こちら一応私の彼氏で〜す」

「一応ってなんだよー」







カップルのイチャイチャを目の前で見せつけられ、Aは愛想笑いしか出なかった。







「小海さん、誰か待ってるの?」

『あ、うん。知り合いが迎えに来てくれるらしくて……』







「誰が」とは決して言わず当たり障りのない返事を返す。

早くこの場から去って欲しいという気持ちが募る。







「ふぅん〜。車で?」

『え?い、いや、それは知らないけど……多分電車かな?』







ジュンがいつも電車で来ているので、必然的に日和も電車で来るものだと思っているA。







「え〜可哀想〜。車の方が楽チンなのに〜。

ほら、私地下アイドルやってるじゃん?電車とか乗るとたまにオタクとかに話しかけられるんだよねぇ」

『大変そうだね……』






聞いてもいない話を聞かされるA。

気を使って相づちを打つのもそろそろ疲れてきた頃。







「あ、よかったら駅まで送ろうか?その知り合いの人も一緒にさ」

『え”……いやぁ、それは〜……』







断ろうとしたその時、B美の彼氏の車の後ろに、大きなワゴン車が停まった。

そして扉が開くと、車の中からキラキラオーラ満載で変装する気のない日和が声をあげながら出てきた。







「Aちゃん!このぼくが迎えに来てあげたね!感謝するといいね!」


『終わった……』








Aは一言、それだけ呟き頭を抱えた。

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ゆるちゃ(プロフ) - あかん…これめっさ好きだわ(((更新する度楽しく読ませてもらってます!このご時世、体調に気をつけて自分のペースで更新頑張ってください!((ʚ( ˙꒳​˙)ɞ)) (2021年10月18日 21時) (レス) @page32 id: d89ed09d29 (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - ちなみに!私は零くん最推し、あんでPです! (2021年10月7日 1時) (レス) id: c34c33be6a (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - あと第五人格に反応してしまいましたw 私もやってます(現 庭師B)!めちゃくちゃジュンくんとフレになりたいって思いました(●︎´▽︎`●︎) (2021年10月7日 1時) (レス) id: c34c33be6a (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - 初めまして!EXCEED聞いてからジュン君が気になりだして、夢小説が読みたくなった者です。楽しく読ませて頂いてます! (2021年10月7日 1時) (レス) @page11 id: c34c33be6a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - とっても面白いです〜!!続き待ってます! (2021年10月5日 23時) (レス) @page20 id: cdf713c673 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶピ | 作成日時:2021年10月1日 21時

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