１８７ ページ37
「よし仔犬ども、授業を始めるぞ。行儀良くおすわりしろ。
今日はまず、テスト返却を行う」
「いよいよか」
「にゃっはー！テスト返却！センセー早く！」
「グリム、はしゃぐんじゃない。ステイ、ステイ！
では出席番号順にテストを取りに来い。１番！」
順番にテストが返却されていき、生徒達の表情は一喜一憂と様々な表情を浮かべる。
Aの順番になり、クルーウェルからテスト結果を受け取る。
テストの結果は、１００点と記されている。
「グッボーイ！このクラストップの成績だ。
さすがは学園長の孫といったところか。
学園長はお前に一体どんな教育をしてきたんだ？」
『至って普通ですよ。カラスは学習能力が高い生き物なので』
Aはそう言うと満足げな笑みを浮かべ自分の席についた。
「へ〜１００点取ったんだ」
『そういうお前たちは？赤点ギリギリだったの？』
「残念でしたー。９２点！どうよ！」
「僕は８８点も取れたぞ！」
「オレ様、８５点だったんだゾ！」
高得点続出に、Aのポーカーフェイスが一瞬崩れる。
『いつも赤点ばかりのお前達が、８０点以上だと……？
先生！何かの間違いでは！？』
Aはクルーウェルにそう抗議した。
しかしクルーウェルは至って冷静に応えた。
「採点に間違いはない。俺も何度も確認したからな。
そう考えると、お前たち今回はかなり勉強したようだな」
クルーウェルにそう言われ、エースたちは鼻を高くさせる。
「小テストの時に比べてかなり……
いや、だいぶ、ちょっとおかしいくらいに平均点がアップしている」
クルーウェルのその不穏な発言に、教室内が静まりかえった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 513人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りーこ - Manipulate fate(運命を操る)とか魔法の名前良さそうｯｯ！既に決まっていたらすみません！ (2022年1月3日 5時) (
レス) @page17 id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 続編更新おめでとうございます！ コメントは一章ぶりですが、陰ながら応援しております。僭越ですが、シリーズの更新を楽しみにしております！ (2021年8月15日 21時) (レス) id: 19366b94fd (このIDを非表示/違反報告)
ももか無理 - 最高すぎます！僕はこういうのを求めていたんだぁ。。。最高すぎます、、、 (2021年8月14日 1時) (レス) id: a0d7259b63 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - やべぇエリック君の気持ちがめっちゃわかる！！！夢主君に罵られたい。 (2021年8月12日 5時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
太平楽の丸(プロフ) - 私はこういう作品を求めていたのだ…今まで見た作品の中で1番好きだ…！ (2021年8月11日 20時) (レス) id: 7268ba21b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年8月3日 2時
