性悪な孫が可愛い ２【ツイステ】

９２ ページ42

「そんじゃ、オレたちはまずお庭の片付けといきますかぁ。

せっかくのフォトジェニックなお庭がボロボロだよぉ……とほほ。


エリックくんも、いつまでも埋まってないで早くそこどいてよね」







薔薇の木は根っこから飛び出し、綺麗な青い芝生に土がたくさんのっていた。

生け垣などもボロボロになっており、これを片付けるのは心底骨が折れる作業になることだろう。







「俺も手伝う」

「トレイはリドルくんを医務室に運んできて。

……オーバーブロットしちゃったわけだし、一度先生に診せたほうがいい」


「ダイヤモンドくんの言う通りです。私も付き添いましょう」

「……はい。ありがとうございます」






トレイと学園長は、リドルを連れ医務室へと向かった。







『……それじゃあ僕も帰らせてもらう。

どす黒い魔力を全身に浴びちゃったし、早く洗い流したいんだよね』

「俺がお手伝いいたします！」







そう言って帰ろうとするA。

しかし、エースとデュースに両脇を抱えられてしまう。







「逃さねえぞ。このチビすけ」

「１人だけ何もせずに帰れると思ったのか？」

「は〜い、Aちゃんはあっちでユウちゃんと一緒に芝生の上に転がってる物を片付けてね。

エリックくんは、オレと一緒に力仕事ね」


『な、なんで僕が……っ！？

〜〜〜っ！もう！秒で終わらせてやる！』







Aはそう言って１人で早々に片付けを始めた。

９３→←９１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す