笑顔の裏の裏の裏【ツイステ】 (ページ8)

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全員が走り終え、バルガスの集合の合図が鳴る。

気怠げに集まった生徒たちに、バルガスは次の指示を出す。

「お前たちも知っての通り、来月は寮対抗マジカルシフト大会がある。

この中にも、スタメンに入る者がいることだろう。

それに乗じて、残りの時間はこれからマジフトをする！」

バルガスがそう言えば、生徒たちはガッツポーズをする。

体力育成の授業でマジフトをするというのは、生徒たちにとってはほぼ遊び同然なのだ。

「チーム分けはオレ様が決めたリーダー同士で奪い合いだ！

そしてそのリーダーだが……ジャック・ハウル！そしてA・ガードナー！お前達に任せる！」

「手加減はしねぇぞ」

『アハハ、お手柔らかに頼むよ』

そう言うとジャックとAは交代で選手を１人ずつ決め、チームが決まった。

「では始めるぞ！よーい……スタート！！」

ホイッスルの音が鳴り響くと同時に、早速ディスクの奪い合いが始まった。

生徒たちは、遊び半分でゲームを始め、Aもそれをゴール前で見ていた。

「……おいA、どうする」

『逸るなよ。絶好のチャンスが来るまでジッと待ってな』

同じサバナクロー寮生の者たちとAは小声で何か話している様子だった。

それを敵チームであるジャックは作戦を立てていると勘違いしたのか、そのままディスクを持って突っ込んでくる。

「何考えてるか知らねぇが、退かねえと怪我するぞ！」

『ディフェンス！』

「うわっ！足早ェよ！？」

その瞬間、ジャックはディスクを投げゴールに決めた。

「っしゃァ！！」

ゴールを決めて喜ぶジャック。

しかしその瞬間、後ろの方から誰かのうめき声が聞こえてきて、歓喜の声は一瞬で鳴り止んだ。