笑顔の裏の裏の裏【ツイステ】 (ページ16)

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その夜、Aがレオナの部屋の掃除をしていると、ラギーが夜食を持ってやってきた。

「レオナさん、お疲れ様ッス。お夜食持って来たッスよ。

ついでに一仕事こなしてきたッス」

「あぁ。お前は気が利くな、ラギー」

「そりゃもう。レオナさんのためならお安いご用ッス」

ラギーは嘘くさい笑みを浮かべてそう言う。

「はっ、よく言うぜ。自分のためにやってんだろ、お前は」

「……やだなあレオナさん。オレたちのため、ッスよ。

世界をひっくり返してやりたいのはみんな一緒ッス。

伝説の百獣の王と手を組んだハイエナだって、自分たちの境遇をひっくり返すために百獣の王に従った。

オレも同じ事してるだけッスよ」

「ふん。なら「狩り」は慎重にやれ。証拠を残すなよ。

……お前にも言ってんだぞ、A」

先程から部屋の片付けを黙々としているAに向けそう言う。

『あぁオレですか。オレはそんなヘマしませんよ。

オレの手腕は、レオナ様もよくご存知でしょう？』

Aがそう言えば、レオナは一瞬考えフッ、と鼻で笑う。

「お前の口八丁手八丁には恐れ入るぜ」