不本意な玉の輿２【ツイステ】 (ページ5)

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部屋に出たAは、ラギーのいるサバナクロー寮にやってきた。

そしてラギーの部屋にやってきて扉を叩く。

『ラギー、いる？私だけど……』

「……何の用ッスか」

『聞きたいことがあるの。

……さっき言ってた、レオナくんの婚約パーティーっていつ開かれるか知ってる？』

Aがそう問いかければ、ラギーが部屋の扉を開けた。

「……行くんスか？」

『えぇ。婚約をするつもりはないけど、一言文句を言ってやらなきゃ気が済まないの』

Aがそう言えば、ラギーは一瞬ポカンとした後、突然笑い出した。

「あっはっは！！姉ちゃんって本当にぶれないッスよね～

パーティーは１週間後って言ってたッスよ」

『そう。ありがとうね』

そう言ってその場を立ち去ろうとするA。

「ちょちょちょちょ！姉ちゃんもしかして、なんのおめかしもしないまま行くつもりッスか？」

『はぁ？別に文句を言いに行くだけなんだから普段着で構わないでしょ？』

Aがそう言うとラギーは「やっぱり」と言いたげな顔になる。

「姉ちゃんわかってるんスか？

レオナさんは王族。王宮には何百って兵士たちが不審人物を入れないよう見張ってるんス。

普段着で行ったら、レオナさんに会うまでに門前払いッスよ？」

『……それもそうね。けど、私そんなパーティーに着ていくようなドレスなんて持ってないわよ？』

「そこはオレに任せてほしいッス。

姉ちゃんのために、無償で働いてあげるッスから。シシシッ」

ラギーはそう言って不適な笑みを浮かべた。