前寮長はイカれたウサギでした【ツイステ】

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ようやく屋根の上から降りてきたAは、パーティー会場に戻ってくる。






「寮長、全員にティーカップが行き渡りました」


『それは結構なことだ。では！卒業式から最も遠い今日を盛大に祝おうじゃないか！

全員、ティーカップを掲げて……カンパーイ！！』


「「カンパーイ！」」






Aのその一言で歓迎パーティーが始まった。


歓迎会では色んな料理が並べられており、新入生たちも楽しんでいる様子で既に打ち解けている者もいた。






「おーい新入生たち！うちの寮長がすげー手品見せてくれるぞ！」

「滅多に見れねーから見とけよー」






魔法が使えると言っても、手品には興味津々の寮生達はAのもとに集まった。






『それでは始めよう！今日披露するのは……世にも奇妙で不思議な、人体切断マジックだ！』





そう言えば寮生達は盛り上がり始め、集中してAの手品を見ていた。


それを遠目から同じように笑いながら見ているトレイとケイト。






「Aくんの手品ってプロ顔負けでマジカメ映えするんだよね〜

近くで見よーよトレイくん！」






そう言ってケイトはAの元へ行ってしまう。


トレイも近づこうとした時、後ろから声をかけられた。






「トレイ、久し振りだね」


「！リドルか。あぁ久し振りだな。

パーティーは楽しんでくれているか？」


「あぁ。タルト作り、上達したみたいだね。とても美味しいよ」


「そりゃよかったよ。あっちで少し話すか。ここは賑やかすぎるしな；」






トレイはそう言って派手な手品を披露して盛り上がっている寮生達を見てそう言った。

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