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「もう大丈夫だ。俺が寮長に話をしてくるよ。
お前たちは部屋に戻ってろ」
トレイがそう言えば、寮生達はそれぞれ部屋に戻っていった。
「……はぁ。じゃ、オレは女王様のご機嫌取りのためにお茶でも淹れてきますかね」
「悪いな、ケイト。
そうだ、紅茶は避けてハーブティーにしてくれ。確か第１５３条で夜のお茶について決められてたはず……」
「……あいよ、オッケー」
そう言ってケイトは寮内のキッチンへ向かい、トレイとAがその場に残った。
『……優れた者が奇妙に変わるとき、理性は腐り出す』
「何？」
『おチビちゃんに首をはねられたあの日のことは昨日のことのように覚えているよ。
あの日は赤い薔薇が綺麗に咲き誇る素晴らしい日だった』
「『なんでもない日』のパーティーの翌日だったからな。……そりゃ薔薇も赤いさ」
『私はあの日まで、パーティーの日の薔薇は赤がルールだということを知らなかった。
けど毎回パーティーの日には薔薇が赤でずっと不思議に感じていたんだ。
きっと、優秀な副寮長が私の代わりに寮生を動かしてくれていたおかげだろうね』
Aがそう言うとトレイは顔をしかめる。
「……前から聞こうと思ってた。
なぜあの日、リドルに勝ちを譲った？
お前は……何がしたかったんだ」
トレイの言葉にAの目が怪しく光り、不気味な笑みが顔に浮かんだ。
『＿＿＿＿君の戸惑う顔が見たくって』
その瞬間、トレイの背筋はまるで氷でも張り付いたかのように凍えた。
『……なーんちゃって！ハハハ！冗談だよ』
「！……そういう冗談は悪趣味だ。今後はやめてもらえるか」
『お気に召さなかったかい？君もよくやるじゃないか』
「真面目に答えてくれ。頼むから」
そう言われAは笑いながら答えた。
『ただの興味本位さ』
その言葉にトレイは肩の力が一気に抜けたように感じた。
「お前は本当に……」
『イカれてる？』
「……あぁ」
トレイの言葉にAは満足げな顔をしていた。
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紫苑(プロフ) - 主人公くんの性格、凄い好きだなあ、、、、、比較するのは申し訳ないけど、文.ストのゴゴリくんに似てる (12月30日 20時) (
レス) @page37 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶピ(プロフ) - 白昼夢さん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年2月21日 16時) (レス) id: 0047443565 (このIDを非表示/違反報告)
もぶピ(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» コメントありがとうございます。大元のモチーフは白うさぎのつもりです。 (2021年2月21日 16時) (レス) id: 0047443565 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 主人公がいいキャラしてますね！！好きです！更新頑張ってください、応援してます！！！ (2021年2月21日 14時) (レス) id: 516c044665 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - 夢主人公くんの元ネタ白兎がモチーフですか (2021年2月21日 12時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2021年2月20日 21時
