前寮長はイカれたウサギでした【ツイステ】

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「A！オメーグットタイミングなんだゾ！」






グリムもAの足元に隠れながらそう言う。






「誰かと思えば……美味そうなウサギ肉が足生やしてノコノコと食われに来たかと思ったぜ」


『ウフフ、ウサギの肉は柔ら過ぎて、ライオン様の口に合うかどうか……。

今ここで味見でもしてみるかい？』


「フン、テメェはつくづくイカれてやがる」






レオナはAを見ながらそう吐き捨てた。







「レオナさーん！」


「……あ？」






遠くの方から声がしたかと思えば、後ろからまた１人の男子生徒がやってくる。






「もー、やっぱりココにいた。

レオナさん、今日は補習の日ッスよ」


「はぁ……うるせぇのが来た」


「レオナさん、ただでさえダブってんスから。

これ以上留年したら、来年はオレと同級生ッスよ？」


「あー、うるせぇな。キャンキャン言うんじゃねぇよ、ラギー」


「オレだって言いたかないッス！

もー、やればできるのになんでやらないんスかぁ。ほら、行くッスよ！」







そう言ってラギーに引っ張られていくレオナ。






「チッ……今度俺の縄張りに入る時には気を付けろよ。草食動物ども」


『おぉっと、これは怖い。以後気を付けるとしよう』






横を通り過ぎていく際、レオナはAの肩にぶつかりながらラギーと共に植物園を去って行った。

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