198……Ki ページ7
あいつ、こういうテーマはやたらと強いんだよ。
プライベートでどんなテク使ってんだよ、ちくしょー。
今度Aちゃんと会った時にそのテク使ったら、ぶっ飛ばしてやる！
「次、北山さんスタジオ入ってくださーい。」
「はいー、すぐ行きまーす。」
ノックの音と共にスタッフさんに呼ばれて立ち上がる。
「ミツ、やらかすなよー。」
「うるせー。ニカと違って、俺は自信しかねえんだよ。」
「嘘つけっ！カッコつけんなって！」
余裕ぶってスタジオに向かった俺は、途中で寄ったトイレのスリッパで廊下まで歩いていることに気づいて、慌てて引き返した。
危ねぇ。
誰にも見られてなくてよかった。
「北山さん、入られましたー！」
「お願いしますー。」
「よろしくお願いしまーす！」
俺を誘導してくれた女性スタッフさんの声でみんなが自分の方を向き、挨拶を交わしていく。
最後に今回のマイコ役の女性の前で立ち止まって紹介された。
「こちらが今回マイコ役を演られる、ハルカさんです。」
「初めまして、ハルカですっ！今日はよろしくお願いします！」
「あー北山です。今日はよろしくねー。」
「はいっ。緊張してますが、精一杯頑張りますっ！」
「んははっ。別に緊張しなくて平気だよ。」
って、俺が緊張してるっつーの。
緊張しているというハルカちゃんとの撮影は予定通り順調に進み、残すはアングルを変えたキスシーンの1テイクのみとなった。
スタートの声と共に隣に座る彼女を引き寄せ、キスをしているかのように顔を近づけてそのまま暫く停止する。
もうそろそろカットの声がかかるだろうと思っていた矢先、彼女が更に距離を縮めて、俺の唇に自分のモノを押し付けてきた。
きっとスタッフさん側からは見えないから気づかれてはいないだろうけど、明らかに唇が触れている。
え……
なんなの、このコ。
さっきは緊張してるとか言ってなかったっけ？
女って、怖えー！
駆け出しのタレントって、怖えー！
はぁ……。もう、最悪。
これ、完全に逆セクハラだろ。
「カーット！！」
「北山さんの撮影はこれで以上になりまーす！」
「……あざーす。」
スタッフさんや一応彼女にも挨拶をしてスタジオを出ると、パタパタと後ろから駆け寄ってくる足音が聞こえてきた。
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にかみつば(プロフ) - ユルさん» 初めまして。この小説の続きへ、のことでしょうか？途中で話が浮かばなくなり連載が止まってしまうのが嫌で書き溜めています。その為この表示は消すことは出来ず非公開と表示されます。ご迷惑をお掛けしてしまいごめんなさい。毎回読んで下さりありがとうございます。 (2020年12月6日 23時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ユル(プロフ) - 毎回、この続きになってるのって直せないんですか？？ (2020年12月6日 22時) (レス) id: 61516ddbf3 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - このみ (2020年11月11日 8時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - azazさん» こちらこそありがとうございます☆ (2020年11月1日 23時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
azaz(プロフ) - お返事ありがとうございます☆ (2020年11月1日 22時) (レス) id: 793aa0ec34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年9月16日 9時
