230……Ki ページ39
メッセージのやり取りが終わって、Aちゃんの内定祝いにどっかに飯食いに行けたらなぁ、なんて考えながら携帯を弄っていいると、楽屋にチーフマネージャーが入ってきた。
特に気にしてなかったのに、チーフマネは俺のことを呼んだ。
「宏光、ちょっと。」
「なんすか？」
俺、なんもしてねえよ。
チーフマネに呼び出されるの、怖いんすけど。
それにメンバーもちらちらこっちみてくるし、気まずいわ。
楽屋の隅に呼ばれて行けば、手にした封筒をパチンと指で弾かれた。
「わかるわよね？」
「なにが？全然わかんないけど。」
「貴方は、何度撮られれば気が済むのよ。」
「は、嘘だろ？マジかよ。」
だからっ！
なんでまた俺が狙われてんだよ！
あれで終わったんじゃねえのかよ！
くそっ！
「見せてよ。」
「心当たりは？」
「一切ないわ。」
「はぁ……。ほんと貴方は。今日から暫く夜の外出禁止よ。いいわね？」
「はあ？なんでだよっ！！」
溜め息吐かれながら出されたのは、少し前に修さんたちと飲んだ時のモノだった。
今回は4人でテーブルを囲って談笑してる写真や、店を出てひとり階段を降りながら店に向かって手を振っている、まぁ……なんてことない写真だった。
えりなちゃんとは絶対に2人にならないように意識してたのもあって、どれも4人でのモノだったのが唯一の救いだけれど、同じコと2度も撮られるのは流石に俺も狼狽する。
いくらなんでも、同じコはまずいっしょ。
「2日後の金曜日よ。暫く飲みは自粛しなさいね。」
「付き合ってねーのに、マジで言ってる！？」
「だとしたらもっと自覚を持ちなさい。誤解を招くわよ。」
修さんたちと飲んだ時のこの写真が、2日後に発売される週刊誌に掲載されることになったらしい。
これを知らされた時、Aちゃんよりも誰よりも先に頭を過ぎったのは、俺らのファンのコたちのことだった。
ただの友人のコだとしても2度も同じコと撮られていたら、付き合ってると勘違いさせてしまうはず。
誤解を解きたくても、言い訳も否定することも謝罪することさえも許されないのが俺の生きてる世界だ
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にかみつば(プロフ) - ユルさん» 初めまして。この小説の続きへ、のことでしょうか？途中で話が浮かばなくなり連載が止まってしまうのが嫌で書き溜めています。その為この表示は消すことは出来ず非公開と表示されます。ご迷惑をお掛けしてしまいごめんなさい。毎回読んで下さりありがとうございます。 (2020年12月6日 23時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ユル(プロフ) - 毎回、この続きになってるのって直せないんですか？？ (2020年12月6日 22時) (レス) id: 61516ddbf3 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - このみ (2020年11月11日 8時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - azazさん» こちらこそありがとうございます☆ (2020年11月1日 23時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
azaz(プロフ) - お返事ありがとうございます☆ (2020年11月1日 22時) (レス) id: 793aa0ec34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年9月16日 9時
