229……Ki ページ38
「Aちゃんは女のコなんだから、お勉強なんてしなくていいんだよ？知りたいなら彼氏の俺がちゃんと教えてあげるから。」
「そうなの……？」
「そうだよ？今のままのAちゃんが好きだから、そんなこと考えなくてもいいよ。」
「うん、ありがとう。」
笑顔を見せたAちゃんをタオルケットの上からふわっと抱きしめて、ちゅっと触れるだけのキスをした。
「宏くん、シャワー浴びてくる。」
「ん、俺も水飲み行くわ。」
下着だけ身につけてから、いつものように1人掛けのソファーからバスローブを取ってAちゃんに手渡した。
恥ずかしがり屋のAちゃんは、裸を見られるのが嫌らしい。
最初の頃はそのまま寝室を出られず下着も服も全て身につけてから風呂場へ向かっていたし、その着替えも絶対見ないでと言われ、いつも目を伏せていた。
ちょっと可哀想に感じてなにか良い方法はないか考えた結果、Aちゃん専用のバスローブを寝室に置くようになった。
俺が先に部屋を出ると、Aちゃんはそれを羽織りだして少し遅れて寝室を出たのがわかった。
こんなんじゃ一緒に風呂とか入れるのは何年先になるんだろうなーなんて思うと、ひとり苦笑してしまう。
翌日はAちゃんより先に家を出て仕事へ向かった。
最近はアリーナツアーに向けてのリハが続いていて、メンバー全員が揃うことが増えている。
今日もみんなと振り覚えを何曲もして、頭がパンクしそうになる。
振り覚えが悪い宮玉はとうに限界を超えたのか、眼が死んでるわ。
昼飯の休憩中に携帯を見ると、Aちゃんからメッセージが届いていた。
Aこれから学校向かいまーす。
A宏くーん、聞いてー。うちの大学から内定もらえたー!!
え、マジ……！？
やったじゃん！！
ひろすげーじゃん!!おめでとー!! 次会った時お祝いしようぜ!!
すぐにAちゃんに返信を送って、ひとり楽屋で喜びを噛みしめていた。
Aちゃん嬉しいだろうなぁ。
Aちゃんが大学の先生とか想像つかないわ。
あんな若くて可愛い先生が存在していいのか？
俺の時代なんて、若くてちょっと綺麗な先生なんて保健の先生くらいだったぜ？
生徒からめちゃくちゃモテるんだろうなぁ……
すんげーやだわ。
想像だけでめちゃくちゃ妬けてくる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 484人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にかみつば(プロフ) - ユルさん» 初めまして。この小説の続きへ、のことでしょうか？途中で話が浮かばなくなり連載が止まってしまうのが嫌で書き溜めています。その為この表示は消すことは出来ず非公開と表示されます。ご迷惑をお掛けしてしまいごめんなさい。毎回読んで下さりありがとうございます。 (2020年12月6日 23時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ユル(プロフ) - 毎回、この続きになってるのって直せないんですか？？ (2020年12月6日 22時) (レス) id: 61516ddbf3 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - このみ (2020年11月11日 8時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - azazさん» こちらこそありがとうございます☆ (2020年11月1日 23時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
azaz(プロフ) - お返事ありがとうございます☆ (2020年11月1日 22時) (レス) id: 793aa0ec34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年9月16日 9時
