222……Ki ページ31
「なぁ、ミツー。今年のアリーナツアーはAちゃん来てくれるよね？」
「それはどうだろうな。」
「なんでだよ！まだどの会場だって選べるんだし、どっかしら来られるだろっ！」
「まぁ、Aちゃんにも色々あんだよ。」
「なんだよ、それぇ。じゃあ、いつ会えるんだよ……。」
ニカはどうしてもAちゃんに俺らのライブを観て欲しかったらしく、アヒル口を更に尖らせ拗ねている。
昔から俺は、ニカのこの顔に弱い……
「ライブは観に来られないかもしれないけど、会うことはできんじゃないの？」
「いつ？どこで？」
「んー。」
「ないのかよっ！」
Aちゃんを無理に誘うわけにも行かず、考えた結果、俺はある提案をしてみることにした。
「……じゃあ、うち来るか？」
「えっ、いいの！？行く！絶対行く！」
「んはは。そのかわり、俺も頼みたいことあんだよね。」
「はっ！？なに？頼みたいことって。」
猜疑深い表情をするニカに不敵な笑みを浮かべながら、耳元で囁いてやる。
「お・た・の・し・み。」
「怖っ！！」
「んはははっ。怖かねーよ。」
「ねえ、誰か誘ったらダメ？俺ひとりとか怖くなってきた。」
「んははっ。なんだ、それ。別にいーよ？俺は助かるし。」
「なんなんだよー！なんか扱き使われるわけ？」
騒ぐニカをスルーして、帰る支度を始めた。
「んで、おまえは千賀さんを連れてきたと……。」
「だって千賀はまだAちゃんと会ったことないし、会わせてやりたいじゃん！」
これでAちゃんは俺らグループをフルコンプしたわけか。
「会わせてやりたいって。まぁいいけど。そのかわり、ちゃんと働けよー。」
「働く！？」
「ねぇ、北ミツ。俺なにも知らないままニカに連れてこられたんだけど、働くって何の話？」
「強引に連れてきたのかよ、ったく。」
状況が飲み込めない千賀さんは、俺とニカの顔を何度も見ていた。
少ししてマンションの前に送迎車が停まると、ニカは辺りをキョロキョロ見回して言った。
「え、ここどこ！？ミツ引っ越したの！？」
「そっ、しかも今日ね。だからちょっと手伝ってよ。」
「ぇええー！今日！？なんだよ、おたのしみってこれかよー！」
「え、なになに？ミツが引っ越してお楽しみって何のこと？」
着いても騒がしいニカと挙動不審の千賀さんを連れて、Aちゃんの待つ部屋まで急いだ。
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にかみつば(プロフ) - ユルさん» 初めまして。この小説の続きへ、のことでしょうか？途中で話が浮かばなくなり連載が止まってしまうのが嫌で書き溜めています。その為この表示は消すことは出来ず非公開と表示されます。ご迷惑をお掛けしてしまいごめんなさい。毎回読んで下さりありがとうございます。 (2020年12月6日 23時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ユル(プロフ) - 毎回、この続きになってるのって直せないんですか？？ (2020年12月6日 22時) (レス) id: 61516ddbf3 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - このみ (2020年11月11日 8時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - azazさん» こちらこそありがとうございます☆ (2020年11月1日 23時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
azaz(プロフ) - お返事ありがとうございます☆ (2020年11月1日 22時) (レス) id: 793aa0ec34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年9月16日 9時
