80…T ページ31
その日からAちゃんは俺の寝室で一緒に眠るようになった。
大抵Aちゃんが先に寝ていることが多く、俺はそっと隣に潜って横になる。
すっぴんの幼くなった寝顔を見ると、子どもの頃のAちゃんとオーバーラップする。
だけどAちゃんもすっかり大人になったね。
穏やかに眠る寝顔を見ると、安心する。
うなされてシクシク泣いていたAちゃんが今も脳裏に焼き付いているから……。
当時のことを思い出してしまいAちゃんの柔らかい髪を優しく撫でると、不意に寝返りを打ったAちゃんが俺の方へ身体を向けた。
「わおっ………マズい。」
これは非常にマズい。
パジャマの襟元が肌蹴て真っ白いブラが見えてるし、お腹もチラりと捲れてしまっている。
Aちゃんと想いを伝え合った日から身体の関係を持つ人たちとは、きれいさっぱり精算した。
家でもAちゃんが寝室にいるから自慰することも出来ずにいたせいか、それだけのことで下半身が熱を持ち始めてしまった。
これじゃあ、大人どころか童貞みたいで恥ずかし過ぎる。
「だめだめ……。」
捲れた場所を直してから布団を掛けてあげて、俺は反対側を向いて寝た。
治めろ。
治めろ、裕太。
俺は悶々としながら全く関係のない宮田のデカい鼻について考えることにした。
………だめだ。
全然鎮まらない。
隣で寝てもいいと言いだしたのは自分の方で、今更後悔しても遅い。
どんなに好き合ってるからって、18の娘に手を出すのはマズいよね。
いや、もう一層のこと抱いちゃう？
禁欲生活が続いてるせいかイケナイことまで考えだしていたけれど、すぐにそれが解消されるとは思いもしなかった。
・
・
「あれー、まだ起きてたの？」
「うん。今日昼寝しちゃったからなんだか眠れなくて。」
珍しく遅い時間まで働いて疲れ、風呂だけ済ませてすぐに寝室へ入るとAちゃんがまだ起きていた。
「そっかぁ。でもまだ春休みだし、のんびり過ごせばいいよ。」
「うん。ねえねえ、もう少しでパパ誕生日でしょ？夕食は何食べたい？プレゼントも何がいいか教えて。」
「あ、もうすぐ誕生日かー。」
0時を回っていたけれど眠れないAちゃんは元気で、俺は目を瞑りながら返事をしていた。
正直Aちゃんの大学入学のことで頭がいっぱいで、その前に自分の誕生日があることをすっかり忘れていた。
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にかみつば(プロフ) - ゆいさん» 初めまして。読んで下さりありがとうございます！この作者の作品を全表示を見るとでてきます。あとはR18指定なので年齢が引っかかってる場合もあるのかもしれません。 (2021年1月4日 18時) (
レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初めまして！にかみつばさんの作品が大好きでよく読んでいます！続編を見たいのですがどこを見ても出てこないです！どうすれば見れますか？ (2021年1月4日 17時) (レス) id: f23e39d144 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初めまして！にかみつばさんの作品が大好きでよく読んでいます！続編を見たいのですがどこを見ても出てこないです！どうすれば見れますか？ (2021年1月4日 17時) (レス) id: f23e39d144 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - かなこさん» はじめまして！コメントありがとうございます☆癒しだったなんて、嬉しすぎます！いつも読んでくださってありがとうございました！ (2020年11月14日 23時) (レス) id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - はじめまして。毎日この作品を見るのがわたしの癒しになってました！パパな裕太くん最高でした！幼い頃の話、楽しみにしてます。 (2020年11月14日 23時) (レス) id: ea3b09b98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年10月16日 22時
