十六話 ページ23
あれから少し経った
龍君は私に何か云おうとしたのに、何故かその口を閉じて部屋を出ていってしまった
それからずっと話してない
というか龍君を見てすら居ない
…本当、何なんだろうか
少しイライラし始めていた
その時だった
『太宰さんが軍警に捕まった』
という情報を知ったのは
太宰さんの経歴は全て抹消されていた
一時期マフィアに潜入捜査として居た、異能特務課の坂口安吾によって
それなのに、何故太宰さんを捕まえられたのか判らない
軍警は難儀な組織で、証拠が無ければ何も出来ない
…四年もの間見つからなかった証拠がいきなり見つかる、なんて事あるのだろうか?
「…まぁ、」
太宰さんが捕まった、というのは変えようの無い事実だ
そこを疑う訳にはいかないだろう
…何か、悪い予感がする
今までのゆったりした…
とは云い難いが、少しだけ平和だったこの1ヶ月という短い期間は、どうやら嵐の前の静けさだったらしい
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薊(プロフ) - あ… 済みません 間違いです 忘れてました 夜までには全部直しておきます コメントありがとうございます! (2019年6月24日 7時) (レス) id: 449bdc9a82 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - すみません!芥川君の呼び方が、龍君から芥川君には戻っているのですが、これは間違いでしょうか? (2019年6月24日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薊 | 作成日時:2019年1月30日 19時