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K
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岸「んぁあっ、行くかぁ。」
神「紫耀ぉ、オブジェ移動させっから持っ……
紫「しっ…」
「ん？」
紫「…寝てるわ。」
あ…
紫「寝かせとこ。」
端の椅子にもたれて落ちた首
静かに上下する肩
岸「疲れたかな、」
紫「まぁ、俺らもだけどな。」
神「調子良さそうだったけどね。」
紫「この後もあるしちょい休憩しとく方がいいだろ。」
たしかに、ただ見回るだけとはいえ
色々気を配るのは疲れる
持って来てた廉のカーディガンを肩にかけ
俺たちは少しの間その横顔を見つめた
.
.
.
神「ありがとうございましたー。」
紫「来年もよろしくお願いします。」
夕方、ちらほらと帰っていく人が見え始め
いよいよ爽涼祭も終わりに向かっていく
パーテーションの向こうから
紫耀たちがお客さんを見送る声がして
学校中から聞こえてた音楽も
少しずつ小さくなった
廉「……っ。」
「あ、ごきげんよう。」
廉「……ぇ、」
「んふ、よく寝ておられましたね。」
廉「…ぅわ…まじごめん…全然意識なかった…」
「意識なかったは困る笑」
廉「……何時、ぇ、もう終わるやん…」
「そうね。」
廉「……はぁぁ…」
あれから約1時間半
あまりに取れそうな首が心配で、みんなでそっと体勢を変え
パーテーションの裏に移動させた
「結構動かしたけど全然起きんかった。」
廉「……ごめん。」
「ふふ、ばぁーか全然大丈夫だっつの。むしろ寝れて良かった。まだあるしこの後。」
廉「……。」
「あぁもうその顔なしなし！念願のブスだけども、その顔は違うブスだからなし。」
廉「……。」
「身体、だいじょぶ？」
廉「…うん。」
「ん、なら良し。向こう行こ。」
笑って見せれば
少しホッとしたような顔をする
うん、それでいい
お前の綺麗な顔には、そっちの方が似合うよ
.
.
ライトアップされた、"絆"のオブジェ
最後の時間を楽しむみんなを
4階のベランダから並んで見守る
今年の爽涼祭も、良い1日だった
なんだか今年は
いつもより楽しく過ごせそうな予感さえした
何かを主催すんのも、結構悪くない
程良い達成感が、俺たちを包んだ
.
.
でも、良い予感は時に
それを大きく裏切る
試練の日々は、刻々と歩み寄っていた
.
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咲(プロフ) - 更新ありがとうございます。暑いのか涼しいのかよくわからない季節なので体調に気をつけて更新頑張ってください(^^)応援してます(^-^) (11月6日 0時) (
レス) @page41 id: af644f2703 (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - KIKIさん» ありがとうございます。なかなか展開がゆっくりで先が見えない感じになってしまっていますが…引き続きよろしくお願いします。 (2023年3月22日 0時) (レス) id: 61c318eec9 (このIDを非表示/違反報告)
KIKI(プロフ) - 更新待ってました！キズナシリーズであったり他にも更新してくだっている作品どれもが好きで、楽しみがたくさんあって嬉しいです٩(ˊᗜˋ*)و続きが楽しみです！！またまたコメント失礼しました… (2023年3月19日 23時) (レス) @page37 id: 7d9da2c2be (このIDを非表示/違反報告)
ほるる(プロフ) - しまこさん» ありがとうございます。じっくり読んで頂けて嬉しいです。引き続きよろしくお願いします。 (2023年1月15日 16時) (レス) @page33 id: 2dd70d349b (このIDを非表示/違反報告)
しまこ - 更新、大変嬉しいです！ありがとうございます。毎回シーンが想像できて、感情移入しながら、拝読しています。続きも楽しみに待っております！ (2023年1月15日 16時) (レス) @page33 id: 5b55ceadc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほるる
| 作成日時：2022年5月28日 22時
