意味は「所有」。 ページ1
side.inoo
「伊野尾くんって、本当に男が好きなの？」
伊「は？」
見上げる視線の先は、
天井と、
知らない男の顔。
なんでこんな事になってるんだろう。
佐藤先生に用事があるからと言って
ゼミ室に訪問してきた男は、
1人ソファに座る俺の所までやってきて、
しばらくじっと俺の事を見た後、
急に肩を押されて視界がひっくり返った。
伊「...お前なんなの。」
なんでこんな知らない奴に
上に乗られなきゃなんないんだよ。
「噂聞いてさ、本当なのかなって思って。」
押し倒された不意に、
両手首を男の片手で掴まれて、
もう片方の手は俺の太ももの内側をすっと
撫でてくるあたり、
だいたい何がしたいのかはわかる。
伊「どけろよ。」
「じゃあどかしてみたらいいじゃん。」
見下されてる視線と、
名前も知らないのに
やけに挑発してくる男にいらっとして、
掴まれている手を振り払おうとした。
伊「え..」
「あはは、それ全力？やっぱ見た目通り弱いね。」
不敵に微笑む目の前の顔に、
嫌な汗が流れる感覚がした。
やばい..
今更になって、
自分のおかれてる状況に危機感を持つ。
こいつに掘られるとか
まじでやだ..！
伊「離せっ！、んぅ、んんん、」
押さえつけられて自由にならない体を、
それでも必死に動かそうとするけど、
全然びくともしなくて、
大きめの声を出せば、
黙らせるように簡単に唇を塞がれてしまった。
伊「んん、はぁ、」
顔を動かそうとすると、
顎を手で掴まれてそれさえもできず、
強引に口内に入ってくる舌は、
気持ち悪くてしょうがない。
伊「ぁ、やっ、やめ、」
お腹や脇腹を触っていた手が、
どんどんと上に上がっていって、
俺の胸元を撫であげる。
もうやだ、
本当に気持ち悪い...
どうしようもなく悔しくて、
生理的に出そうになる涙をぐっとこらえる。
胸の先をぎゅっと摘まんだりする行為は、
ただ痛いだけで、
その拍子に目をつむると、
彼の顔が浮かんだ。
有岡くん、
「何他のこと考えてんの？」
伊「ぅ、や、だ、有岡く..」
有岡くん、
今、何してんだろ..
彼の事を想いながら、
自分の情けなさに呆れて、
せめてもの抵抗として、
そいつから顔を背けて目を瞑った。
早く終わんないかな..
「うわ、っ！」
.
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ソラ(プロフ) - 今日読み始めたのですが最高すぎて手が止まりませんでした…ただ更新停止なのが悲しいのですがもう更新されないのでしょうか(TT) 楽しみに待っています(TT) (2018年2月21日 1時) (
レス) id: decea94e30 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅしゅ - 初めまして(^o^)いつも楽しみにして見ています!!更新頑張ってください！あの、リクエストって受け付けていますか？もしよろしければリクエストいいですか？ (2016年4月23日 15時) (レス) id: 962652c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - ひよさん» コメント返信がおそくなって本当にすいません><そう言って頂けて嬉しいです（ ; ; ）最近更新できてないですけど、また書きますのでその時は良かったら読んで下さい、コメント本当にありがとうございました（ ; ; ） (2016年2月24日 15時) (レス) id: d0bc10e188 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - はじめまして！コメント失礼します！このシリーズのお話、すごく可愛くて大好きです！更新楽しみにしてます(*´ｰ`*) (2016年2月14日 15時) (レス) id: 3f233e10f1 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 朱鷺さん» こんにちは！いつもありがとうございます^ ^！にゃあにゃあをそう言って頂けて嬉し恥ずかしです、ありがとうございますヽ(；▽；)ノ日が経つにつれて余計恥ずかしくなってきてますヽ(；▽；)ノ笑命狙われてる一緒ですね！これからも頑張ります（笑） (2016年1月20日 23時) (レス) id: d0bc10e188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏奈
| 作成日時：2015年12月29日 0時
