二人の職業病患者 ページ9
「上もそう考えてるみたいでな。黒島の周辺も張るようにしてる。
お前、結構なお手柄だぞ。お前が手塚翔太に送った手帳のお陰で捜査の速さは格段に上がった」
「そうですか。これで少しは、借りを返せましたかね……」
俺が保身に走った付けは一生消えないだろうが
そう考えてると肩が掴まれた
「借りなんてもんは……！これからお前が好きなだけ返せばいい！俺は！お前が生きててくれただけで本当に本当によかったんだよ」
「……顔の、圧が、ムサいんですよ……」
そう言って思わず顔を背けた
目が熱くなってるのを気づかれて堪るか
「ホントにさぁ〰️かわいくなすぎて逆にかわいいわ！」
「気持ち悪いんでやめてください」
ゲラゲラ笑ってる水城さんに 居心地が悪くてたまらない
ポンコツに見えて実は頼れる
水城さんに、俺は 一生勝てない
「児嶋佳世の件と内山の繋がりが見えてきたからな。もう一度ホシを内山と仮定して全ての事件を洗い直すことにはなるだろうな」
新たな被疑者の出現で、事件が解決に繋がればいいが
自由に動かない体は どうしてこうももどかしいものか
「っていうか、神谷ぁ〰️Aちゃん、無事でよかったな」
また、この人は 馴れ馴れしいだろ
「あの子、優しくって穏やかで、まさに看護師って感じだったじゃん」
あなたの目は節穴ですか
あれは例のスイッチのせいだ
オロオロ アワアワ慌てまくってた あっちの方が素なんですよ
「お前って、ああいう感じがタイプなのな〰️。
ごめんね？感情無いとか言って。お前、ちゃんと人間だわ」
「確かに彼女に付き合ってほしいとは言いましたけど、別にそういうのとは違いますよ」
「はあ！？え？ちょっと待って！おじさん意味がわかんないんだけど」
「彼女をこれから守っていくのに、これほどいいポジションはないでしょう」
「おお落ち着け？神谷」
あんたが落ち着け
「あの子は警察が威信をかけて、ちゃんと最後まで警護するよ？」
「それは俺もわかってます」
「じゃあ気がないなら、振り回さないであげた方がいいんじゃないかな〰️」
「目の前で彼女が傷つけられる姿を、ただ見てることしかできなかったんですよ。
あんな思いはもう散々です。俺はこの手で守ると決めた」
「それが好きってことなんじゃないの？！」
「警察続けていく限り、俺には愛も恋も必要ないんで」
"わっかんねえな〰️"という情けない声を最後に、今日の話はお開きになった
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はむ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年8月31日 9時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「大を占めるが」ではなく、「大部分を占めるが」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「ベッドの上での再開」ではなく、「ベッドの上での再会」です。 (2019年8月30日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - ななみさん» ななみさん 応援コメントありがとうございます！うれしいです！更新続けられるようにがんばりますね(^^) (2019年8月28日 11時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - はむさん！頑張ってください！ 応援しています！ (2019年8月27日 23時) (レス) id: 3f5cfa4750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年8月22日 23時
