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思い出の路地裏でなら、私は全く構わなかったけれど
「あとで思い返した時によォ…………
初めてが外で、しかも雨に打たれながらとか…………俺が甲斐性なし過ぎんだろ」
彼はそう言って頭を掻くと
なけなしのお金をはたいて、私をホテルの一室に連れていってくれた
ベッドの上で見つめ合う
「なぁ、どうせするんならよォ…………。お前ぇを恋人みてえに接してもいいか？」
「ありがとう…………」
優しいあなたのことだから、きっと私を気遣ってくれているのね
例え本当でなかったとしても
恋をすることが許されないであろう私には
素直にうれしいことだった
優しく頬を撫でられて そっと唇が寄せられる
額に
頬に
耳許に
甘ったるくて くすぐったくて 私は思わず目を閉じる
しあわせ
しあわせ
あなたにこうして触れてもらえるのは
なんて幸せなことだろう
彼の繊細な指先が 私の唇に触れて
撫でるように往復した
「キスは…………嫌か…………？」
見つめた彼の熱い瞳
まるで吸い込まれてしまうようで
「嫌なわけないわ。あなたにだったら、してほしい…………」
そっと顎を掬い上げられて
「お前ぇが好きだぜ。ずっと…………ずっと前から」
まるで泣いてしまいそうな顔で
優しく
私の唇に 彼のそれが重ねられた
、
、
彼の熱い体温が 冷えた素肌に心地いい
私の体を余すことなく撫でる手に
私は歓喜の悲鳴をあげる
「名前を呼べねえのは辛いな…………」
そう言って苦笑いをする彼に 不謹慎にも満ち足りた気分になった
「私もね、そう思ってた。何度も、何度も…………」
だけど、やっぱり嫌われたくないから
例え離れると決まっていても、あとで離れてよかったなんて思われたくないでしょ
もっと彼を感じたくて彼の体に手を伸ばす
何度も角度を変えて重ねた唇
逞しい彼の体
きれいに輝く銀色の髪
丁寧に体を解されて
「好きだ…………」
苦し気な声とともに
私の体も
心も
彼だけのものになった
、
、
「ありがとうな…………愛してる…………」
そっと唇が撫でられて
最後に 重ねてくれた彼の唇
私の体の中心には
まだ彼が居た感覚が残っていて
一生消えなければいいのにと 切に思った
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はむ(プロフ) - Kurumiさん» こんばんは！コメントありがとうございます(^^)そんな風に言っていただけるなんて、ホントにホントにうれしいです！なかなか進まなくて申し訳ないですが、がんばります！ (2019年5月23日 21時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
Kurumi(プロフ) - こんばんは、続きが気になっていたので更新して頂いて、とても嬉しいです。毎回、ドキドキワクワクキュンキュンしています。 (2019年5月22日 22時) (レス) id: 75910d6f0a (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 蓮華さん» コメントありがとうございます！この話一旦休憩するか迷ってたのですが、元気出ました！うれしい言葉をありがとうございます！がんばりますね( ｡ﾟДﾟ｡) (2019年5月16日 8時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - いろいろ感想を言いたいのですが長くなってしまうので一言だけ…ほんっとに最高です！！続き楽しみにしてます(*´∀｀*)作者さんのペースで頑張ってください(^_^)v (2019年5月16日 8時) (レス) id: e9716c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 青菜さん» 青菜さま！！こちらでもコメントうれしいです( (*ToT)相変わらずゆっくり進むかと思いますががんばりますね！元気をもらいました！ありがとうございます！！！ (2019年4月6日 14時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年4月5日 23時
