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「まぁ、お前が心を入れ換えて俺を受け入れるって言うならさ、
俺がお前を助けてやって……も"！！」
馬乗りになっている兄を蹴りあげて
無我夢中で逃げ出した
後ろから聞こえる怒号も
兄を傷つけたために受けるであろう折檻も
降りつける雨すらも
どうでもいい
彼に会いたくて
会いたくて どうしようもなくて
いつもの路地裏に走り込む
傘をさして佇む彼
優しい優しい 私の居場所
あぁ…………
この人のとなりは なんて心地よかっただろう
私に気付いて目を見開く彼
すぐに駆け寄って傘に入れてくれる彼
「おま…………傘取りに行ってたんじゃあねえのかよ…………」
張り付いた髪を長い指先でよけながら
まるで心配してくれるように私の顔を覗き込んだ
「泣いたのか…………。何があった…………」
そっと頬の水滴を拭ってくれる
暖かい…………
なんてあなたは暖かいの…………？
兄の言葉が本当なら
私をひととして見てくれたのは
生まれてこれまで あなただけ
たったひとり あなただけ
【もちろんあの男にも、もう二度と会えないようにされるよ】
もう 私にはこの居場所さえ許されない
【お前の心も体も、もうお前のもんじゃなくなるんだよ】
私は、生きていくために道具になることを余儀なくされる
これからは、自分のために生きることすら許されないんだ
「あのね？…………あなたにお願いがあるの…………」
ひとりで立つのが心許なくて 彼の左手に指を絡めた
「お願い…………私を抱いてくれない…………？」
一瞬時が止まったように彼の体がフリーズした
無理もないわ
…………言った私ですら驚いているんだから
それでも 不思議と後悔はなかった
そう頼むのが当たり前に思えた
「お前ぇは…………またなに言ってんだ…………変わったヤツだとは思ってたけどよォ…………」
そう言った彼は、私の顔を見て
浮かべかけていたはずの笑みは
たちまち消え去っていった
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はむ(プロフ) - Kurumiさん» こんばんは！コメントありがとうございます(^^)そんな風に言っていただけるなんて、ホントにホントにうれしいです！なかなか進まなくて申し訳ないですが、がんばります！ (2019年5月23日 21時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
Kurumi(プロフ) - こんばんは、続きが気になっていたので更新して頂いて、とても嬉しいです。毎回、ドキドキワクワクキュンキュンしています。 (2019年5月22日 22時) (レス) id: 75910d6f0a (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 蓮華さん» コメントありがとうございます！この話一旦休憩するか迷ってたのですが、元気出ました！うれしい言葉をありがとうございます！がんばりますね( ｡ﾟДﾟ｡) (2019年5月16日 8時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - いろいろ感想を言いたいのですが長くなってしまうので一言だけ…ほんっとに最高です！！続き楽しみにしてます(*´∀｀*)作者さんのペースで頑張ってください(^_^)v (2019年5月16日 8時) (レス) id: e9716c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 青菜さん» 青菜さま！！こちらでもコメントうれしいです( (*ToT)相変わらずゆっくり進むかと思いますががんばりますね！元気をもらいました！ありがとうございます！！！ (2019年4月6日 14時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年4月5日 23時
