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「お前、いい身分だよな。ただ飯食らいの癖に男タブらかしやがって…………」
彼との出会いから3ヶ月ほどがたったある日
学校の帰りに空がどんよりし始めた
路地裏に行く前に傘を取りに家に帰ると 目の前には卑下た目をした兄
「…………今日は一度戻ってくると思ったんだよ」
口角は上がっているけれど 目は笑っていない
「さんざん俺から逃げ回ってくれやがって、外では男に尻尾振ってるんだからな！」
「ッ！！！」
髪を掴まれて玄関先で押し倒される
「貰いっ子のお前が不自由なく暮らせるのは誰のお陰だと思ってるんだよ。」
兄の目付きの恐ろしさも去ることながら…………
「貰い…………っ子……………………？」
「あぁ。お前知らなかったっけ？お前は施設から引き取られたんだぜ？」
ニタニタ笑いながら話す兄に
話が読めない私
「将来政略結婚させたり、偉いやつの愛人として差し出したり…………女は便利だろ？」
何を言ってるの
「将来 会社の道具になるからな。施設の中から一番見た目のいいやつを選んだって言ってたぜ？
でも、恨むなんてお門違いだ。実の親にも要らないって言われたお前を、引き取ってやったんだからさ。
ここまで育ててもらってんだから しっかり道具として役に立ってもらわないと困るんだよ。」
何がうれしいのかさっぱりわからないけれど
気持ち悪い笑みで饒舌に話す兄を見つめる
「にしても、本当にお前は鈍いよな。今まで気づかないとかおかしいだろ。
普通の子供はお前と違って、親にいっぱい愛されるんだぜ？
友達ができないのも親父が周りに圧力かけてさぁ。愛情に餓えてれば、相手がデブでも不細工でもおっさんでも…………よろこんでなつくだろうって言ってたよ」
得意気に話してはいるものの、私にはさっぱり理解できなくて
ただただ言葉の羅列が流れていくだけ
私は父と母のこどもではないの？
実の両親は私が要らなかったの？
私は人ではなくて道具なの？
そんな疑問がぐるぐる ぐるぐる頭を廻る
「だからさ、お前が男に会ってるって知ったら、親父相当キレるぜ？
金がかかるから、しっかりした指導は高校卒業までしないって言ってたけど、明日からお前、いろんな男に抱かれるようになるかもな。
もちろんあの男にも、もう二度と会えないようにされるよ」
彼に会えなくなる
その言葉に急に現実に戻された
「お前の心も体も、もうお前のもんじゃなくなるんだよ」
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はむ(プロフ) - Kurumiさん» こんばんは！コメントありがとうございます(^^)そんな風に言っていただけるなんて、ホントにホントにうれしいです！なかなか進まなくて申し訳ないですが、がんばります！ (2019年5月23日 21時) (
レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
Kurumi(プロフ) - こんばんは、続きが気になっていたので更新して頂いて、とても嬉しいです。毎回、ドキドキワクワクキュンキュンしています。 (2019年5月22日 22時) (レス) id: 75910d6f0a (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 蓮華さん» コメントありがとうございます！この話一旦休憩するか迷ってたのですが、元気出ました！うれしい言葉をありがとうございます！がんばりますね( ｡ﾟДﾟ｡) (2019年5月16日 8時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - いろいろ感想を言いたいのですが長くなってしまうので一言だけ…ほんっとに最高です！！続き楽しみにしてます(*´∀｀*)作者さんのペースで頑張ってください(^_^)v (2019年5月16日 8時) (レス) id: e9716c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 青菜さん» 青菜さま！！こちらでもコメントうれしいです( (*ToT)相変わらずゆっくり進むかと思いますががんばりますね！元気をもらいました！ありがとうございます！！！ (2019年4月6日 14時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2019年4月5日 23時
