21 ページ21
「まさかてめえが…………恋にうつつを抜かすタイプとはな…………」
「その図体で『恋』とかやめろ」
小指をふーふーしながら話すサトシに現状を突き付けられ
俺は泣く泣く居酒屋へ連行された
畜生…………
大事なハグタイムが…………
おかえりのぎゅー♡やちゅー♡が…………
もちろん
何時に帰るかもわからねえ俺のために待たせるわけにはいかねえからな…………
Aには先に寝ておくよう伝えた
正直 こんなゴツい男と呑むくれえなら
かわいいAと過ごしてえ
「でも仕事に支障が出るのは不味いからな…………」
「てめえは部下をドMに育てすぎだ。呆けていても采配は平気だったようだしな。…………士気だけだ問題なのは」
「殴るくらいしねえと言うこと聞かねえんだから仕方ねえだろ」
今の状態でもある意味コントロール出来そうだけどな 部下がそっちに目覚めて とか言いながら
ニヤつくサトシを一瞥する
正直そんなことはどーでもいいわ
「サトシよォ…………片思いのときはどうすりゃいいんだ…………?」
「んゴボ………………!!」
むせ混むサトシを擦ってやる
なんだなんだ
きったねえ男だな………………
「て…………てめえ 変なこと言うときは前もって許可をとれ」
「ぁあ?」
「もう三十路近くの 大の男がじぇーけーみてえなこというもんじゃねえぞ…………」
オヤジ この男にカルアミルク といい迷惑なオーダーしやがるサトシ
うげ、甘っ…………胸焼けするわ
「…………てめえは尻軽ばっか選んでるから、恋愛スキル皆無になるんだ。よりにもよって訳あり女にはまるしな」
「仕方ねえだろ…………つーか嫁だし!問題ねえじゃねえか!!」
「じゃあとっとと好きだっつってヤ ることやっちまえばいいだろ」
それができりゃあ苦労しねえよ…………
「アイツは命令すれば、簡単に体くれえ寄越すわ…………でもよォ、それじゃあ虚しいじゃねえか。
今のアイツに好きだっつーことは、アイツの気持ちを無視することになる
俺の嫁として生きることを強制することになっちまいそうで…………」
「それで親の真似事やってんのか」
「育て直しっていうのがあるんだと。はじめは同情で始めたもんだが…………今は、アイツに…………自分の意思で俺を選んで欲しいと思っちまったんだよ」
難儀な野郎だな…………と言いながら日本酒を煽るサトシ
俺は
苦すぎるカルアミルクを 無理矢理流し込んで席を立った
236人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はむ(プロフ) - 蛇姫さん» 蛇姫さま 2回目のコメントありがとうございます!スッゴくうれしいです!鬱展開でもお付き合いくださってありがとうございます!ゆっくりですががんばりますね(*^^*) (2019年3月27日 1時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
蛇姫(プロフ) - 作品読ませてもらってます。心が温まります!相良さんの優しい雰囲気がすごく好きです。作者さんのペースで更新頑張ってください!応援してます (2019年3月25日 11時) (レス) id: c00677cd65 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 青菜さん» 青菜さま うれしいです!私もいただいたコメント何度も読み返してしまいました!ゆっくり更新で申し訳ないですが、これからもよろしくお願いします!! (2019年3月3日 15時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
青菜 - めちゃくちゃ好きで何度も最初から読み直してます。更新大変だと思いますが頑張ってください! (2019年3月2日 23時) (レス) id: dec0cd6493 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - 蛇姫さん» 蛇姫さま 楽しみにしていただけてうれしいです!なかなか今回は書くのが進まないので、コメントすごくありがたいです! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 62ba10663f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はむ | 作成日時:2019年2月16日 21時