250…Ki ページ10
ん……？
あれ？
「Aちゃん、熱ある？」
「んう？わかんない……」
「ちょっと待ってて。」
Aちゃんの身体が熱くておでこに触れると、確かに熱くて熱がありそうだ。
リビングから体温計を持ってきて、Aちゃんの脇に挟んだ。
「ちょっと冷たいけど、我慢してね。」
「んぅ……」
電子音がして体温計を取り出すと、38.4℃と表示されていた。
「Aちゃん熱出ちゃったね。今日は学校お休みね。いい？」
「うん。」
「俺が帰ってくるまでゆっくり寝てていいからね。ちょっとコンビニ行ってくるから寝てて。」
「うん……」
適当に着替えてキャップだけ被って、Aちゃんがバイトしてたコンビニへ急いだ。
スポーツドリンクとゼリーとヨーグルトと……
あとは何が必要だ？
温めずにそのまま食べれそうなモノって、なんだ……？
俺、熱あっても肉とかガンガン食えるタイプだから、なんも思い浮かばねえわ。
パン？おにぎり？わかんねえ。
とりあえず両方カゴに放り込んで、レジへ進んだ。
買い物をしてリビングからおでこに貼るひんやりしたシートを取ってから寝室に行くと、Aちゃんは少し息を荒くしながら眠っていた。
サイドテーブルに買ってきたモノを置いて、Aちゃんのおでこにそっとシートを貼った。
Aちゃん、ごめんね……
昨日雨に濡れて帰ってきて、シャワー浴びたいって言ってたのに俺が裸にしてAちゃんのその言葉を無視して無理矢理抱いたせいだよね……。
風邪引かせて辛い思いさせて、ごめんねAちゃん。
サイドテーブルに置き手紙を残してから家を出て、仕事へ向かった。
・
「はよー。」
「ミツ、おはー。」
今日の迎えはニカ玉と一緒だ。
こいつら2人は、放っておくとすーぐ小競り合い始めるからなぁ。
「うわ、ミツから甘い匂いがする！今までAちゃんと一緒だったんだろ？なんで俺のこと呼んでくんねーの？」
「ふっ、なんでだよ。普通、呼ぶかよ。」
つーか、おまえ、どんだけ鼻いいんだよ。
一緒にいたのバレるとか、めちゃくちゃ恥ずいんですけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 649人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にかみつば
| 作成日時：2020年12月9日 18時
