ひみつな恋 ⑥ (ページ9)

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何度も俺にイかされて、ヘロヘロになってしまったAちゃんが愛おしい。

汗で頬に張り付いた髪を耳に掛けてあげると、頬は上気してほんのり桃色をしていた。

「Aちゃん？シーツ替えるから、このまま寝ちゃダメだよ？」

「わかってるよぉ。シャワーも浴びたいけど、まだ動けないんだもん。」

「ふふ、そっかぁ。じゃあ一緒に入る？Aちゃんのこと、洗ってあげようか？」

そう聞けば、Aちゃんは瞑っていた瞳をパチっと開き、全力で否定しだした。

「そんなの嫌に決まってるでしょっ！わたし1人で洗えるっ！」

「んふふ。そっかー、それじゃあ我慢するかな。」

「絶対に我慢してっ！」

「んははっ、わかったよ。じゃあ水持ってきたら、先シャワー浴びてくんね。」

「うん、ありがとう。」

下着だけ履いて一旦寝室を出て水を持ってくると、Aちゃんは今にも寝てしまいそうだった。

きっと、シャワーから出てきたら寝てるんだろうなぁとか思うと、可愛くてつい口元が緩んでしまう。

今回の一件で、改めて自分がどれほどAちゃんを好きなのかを痛感させられた。

もしも自分がAちゃんの男友だちと同じ立場で、雨に濡れて女友だちの下着が透けていたら、自分の服を貸すと思う。

Aちゃんが透けたまま電車に乗らずに済んでよかったと思ってるし、貸してもらえて感謝したい気持ちではいるけれど、やっぱりあの入ってきた衝撃は大き過ぎた。

嫉妬に狂って彼女を抱くとか、どうかしてるわ……

しかも俺との経験しかないコに、あんな行為までさせて征服感に浸って満足してるとか最低だよな。

本当に申し訳ない気持ちになると同時に、その全てを受け止めてくれたAちゃんに心から愛を感じた。

俺ってAちゃんからこんなにも想われてたんだって実感して、幸せな気持ちになった。

このAちゃんとのひみつな恋を大事にしたいし、守りたいと心から思った。

・

pipi…pipi……

「んー……」

自分の携帯のアラームかと思って起きると、その音はAちゃんの携帯から鳴っていた。

Aちゃんが起きないなんて珍しいな。

「Aちゃん、アラーム鳴ってたよ。今日一限から学校でしょ？」

「んん……ハァ……だっこ…」

「いいよ。」

眠いのか目を瞑ったままのAちゃんをふわりと抱きしめた。