crazy in love【呪術廻戦】

8話 ページ9

no side


Aが出ていった数十秒後に勢いよく開けられたドアに夜蛾はため息をつく。


五条「……はぁぁぁ、また逃げられた。」


夜蛾「遅いぞ悟。8分遅刻だ。責める程でもない遅刻をする癖、治せと言ったはずだぞ。」


五条「責める程でもないなら責めないでくださいよ。どーせ人形作ってんだからいいでしょ。8分くらい。


それより、Aはどこに行った？」



夜蛾「知らん。お前がそろそろ来そうだと言って報告書だけ置いて逃げたぞ。よっぽどお前のことが嫌いらしいな。」


虎杖「え！さっき先生が急に走り出したのってそれ！？Aちゃんいたの！？」


五条「うん。でも逃げ足が早いからね。また逃げられちゃったみたい。」


虎杖「てか先生Aちゃんに嫌われてんの？ウケるね」


五条「違うよ嫌われてない。嫌よ嫌よも好きのうちって言うでしょ？俺の事好きだから逃げてんだよあいつは」



虎杖「……なんだろう。絶対違う気がする。」



五条がAの気配に気づいたのは高専に着いてからだった。



＿＿＿＿＿＿＿


宿儺「なんだ貴様が頭ではないのか。

力以外の序列はつまらんな」


頬から突然現れた宿儺に容赦なくビンタする虎杖。


虎杖「悪ぃ先生、たまに出てくんだ」


五条「愉快な体になったねぇ」


宿儺「貴様には借りがあるからな」

虎杖「あっまた！！」


宿儺「小僧の体モノにしたら真っ先に殺してやる」


五条「宿儺に狙われるなんて光栄だね」


宿儺「それとあの螢光院の女。あの女は面白い。呪言一つで俺の動きを封じたが、あの女には別の術式があるように見えた。殺すには勿体ない。小僧、あの女を持ってこい。生得領域で永遠に飼い殺してやる」



宿儺が言った言葉に五条の足が止まった。


五条「……なんで宿儺がAのこと知ってんの。」

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