29話 ページ34
no side
五条「_____ってことで、非常勤講師になった螢光院 Aちゃんでーす!」
真希「ってことでじゃねえよ特級術師全員暇なのか?」
五条に集められたグラウンドで1年と2年は引きつった顔でAを見る。
『残念ながら暇じゃないんだ。こいつと違ってね。』
五条「こいつって僕のこと!?」
伏黒「あんた以外いないでしょう」
虎杖の高校に潜入してた時も朝から学校で書類仕事、夜からは短期任務をこなしていたためかなりハードスケジュールだった。
今回は高専に入り浸ることはあまりないにしても、Aが高専の教師になった事を知った上層部からの嫌がらせで任務が今よりも増えるのは目に見えている。
伏黒「……で。なんでここに呼び出したんですか?まさかAさんと手合わせしろってことですか?」
五条「そのとおーり!Aに皆のレベルを知ってもらうためにもこれが一番手っ取り早いと思ってね。」
じゃあ、さっそくテキトーに始めてくれて良いから。と1年から手合わせをすることに。
『2人一気にかかってきな。』
伏黒side
初めてAさんとこうして手合わせをする。
幼少期、簡単な呪力コントロールの仕方や護衛術は学んだけれど、この人とちゃんと戦うなんてできる歳じゃなかったし、こうして見ると小さい頃見上げていたAさんが俺よりも背が低く、華奢で見下ろす形になっていることに時の流れを感じた。
手合わせの結果は本当に同じ人間なのか疑うレベルで太刀打ち出来なかった。
間合いをつめてもハエを払うかのようにいなされ、気づいたら腕を掴まれて投げられている。
無駄な動きなんてない完璧すぎる身体の使い方。隙なんて1ミリも見えない。
普通は視線などでどこに攻撃してくるかわかった上で防御出来るがAさんはどこに仕掛けてくるかすら全く分からない。
今にも折れそうな華奢な体から出ているとは思えないパワー。そして節々と伝わってくる圧倒的な戦闘経験の差。
釘崎に至っては完全に弄ばれていた。まあ俺もきっとそうなんだろうけど。
『2人とも術式に頼りすぎてるとこあるね。術式の向上も勿論大事だけどいざとなった時体術が一番肝心になってくるよ。』
完全に伸びている俺と釘崎のもとにしゃがみこむAさんは息がひとつも切れていない。
この人のようになるにはあと何年かかるんだ、と気が遠くなった。
406人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さいま - とんでもなく面白いです!!応援してます!頑張ってください (2021年8月2日 18時) (レス) id: 21de75adc5 (このIDを非表示/違反報告)
seola(プロフ) - らっかせいさん» やだ嬉しいありがとうございます(*´˘`*)頑張ります〜! (2021年6月5日 16時) (レス) id: af1403e9e5 (このIDを非表示/違反報告)
seola(プロフ) - 睡藤月さん» 諸説あるものの、現在そのように解釈されている方が多い中で、軽率な判断で生誕祭と明記してしまっていました。申し訳ございません。誕生祭に変更させて頂きます。 ご指摘ありがとうございました! (2021年6月5日 16時) (レス) id: af1403e9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 凄い面白い!!更新頑張ってください!! (2021年6月5日 7時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
睡藤月(プロフ) - すいません。あまりお気になさられなくても構わないのですが、20、21、22ページの生誕祭についてなのですが…生誕祭は、亡くなった方の生まれた日をお祝いするお祭りとして使われるものなので生誕祭ではなく誕生祭になされた方がいいのではないでしょうか、? (2021年6月5日 5時) (レス) id: 9dd75bf370 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Seola | 作成日時:2020年11月11日 21時