17話 ページ19
パンダが日陰に狗巻を運んでいる間、真希、釘崎も自己紹介を済ませてAと話をしていた。
釘崎はAと話が合うのかすっかり懐いてしまって、ちゃっかり連絡先も交換していた。
しかしAの連絡先は伏黒と家入、そして螢光院の本家の人間しか持っていない、本当に限られた身内しか知らない代物。
そんなこと知りもしない釘崎は「今度ご飯行きましょ!予定LI〇Eで送りますね〜」なんて言っている。
釘崎「というか、狗巻先輩がおにぎりの具以外で喋ってるところ初めて見たんだけどAさん何したんですか?」
『会話の途中で喋っても大丈夫だよって呪言を発動したの。呪言だけだとちょっと弱いかなと思って心理操作も混ぜたけど。』
真希「ちょっと味薄かったから醤油足したみたいに術式を足すなよ」
釘崎「心理操作ってどんな感じ?」
『うーん、心理操作はまぁ簡単に言うと呪言の心の中の声バージョンなんだけど、具体的にここっていう脳の神経を知ってるとそこにダイレクトで術をかけることが出来るの。今回の場合だと、棘くんの脳内の言語中枢に流れる呪力をせき止めたんだけど。』
釘崎「……?????」
『あはは、ちょっと難しいよね。』
釘崎「難しいというか……」
ポカンとしている釘崎を笑っているAに真希と伏黒がはぁ、とため息をついた。
伏黒「わかったか釘崎。あの短時間で、あの言葉と一緒がにそれやってのけるってことはAさんも五条先生に負けず劣らずのバケモンなんだよ。」
真希「まず呪言師が日常会話普通に話してんのもバケモンだしな。」
釘崎「そっか……うん……。
五条先生の数万倍まともな人だと思ってたけどやっぱ五条先生と同じくらいヤバい人なんだなAさん」
『悟と一緒にしないでくれる?』
伏黒「化物加減は一緒ですよ」
周りが若干怯えている中、『うそだ〜』とヘラヘラ笑っているA。
五条悟よりはまだまともだと思っているみたいだが、特級呪術師の中でも頭一つ抜けているのが五条悟、それに続いて螢光院Aなのは呪術界では周知の事実。
こんな普通に生徒と接しているが、本当はこんなところで駄弁っていていい人間ではない。
伏黒「……というか、良いんですか。こんな所で喋ってて。」
伏黒の言葉にギクッとしたAは恐る恐る携帯を見ると、家入に伝えていた時間をとっくの前に過ぎていた。
『あ、やばいわ。』
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さいま - とんでもなく面白いです!!応援してます!頑張ってください (2021年8月2日 18時) (レス) id: 21de75adc5 (このIDを非表示/違反報告)
seola(プロフ) - らっかせいさん» やだ嬉しいありがとうございます(*´˘`*)頑張ります〜! (2021年6月5日 16時) (レス) id: af1403e9e5 (このIDを非表示/違反報告)
seola(プロフ) - 睡藤月さん» 諸説あるものの、現在そのように解釈されている方が多い中で、軽率な判断で生誕祭と明記してしまっていました。申し訳ございません。誕生祭に変更させて頂きます。 ご指摘ありがとうございました! (2021年6月5日 16時) (レス) id: af1403e9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっかせい - 凄い面白い!!更新頑張ってください!! (2021年6月5日 7時) (レス) id: ac50ef14ea (このIDを非表示/違反報告)
睡藤月(プロフ) - すいません。あまりお気になさられなくても構わないのですが、20、21、22ページの生誕祭についてなのですが…生誕祭は、亡くなった方の生まれた日をお祝いするお祭りとして使われるものなので生誕祭ではなく誕生祭になされた方がいいのではないでしょうか、? (2021年6月5日 5時) (レス) id: 9dd75bf370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Seola | 作成日時:2020年11月11日 21時