ヤンデレだらけの短編集２【ヘタリア】

支配欲を満たすには【独】 ページ5

【全てを管理したい話】
ルートヴイッヒside









彼女は、仕方が無いヤツだ。




頻繁に会議の資料を忘れたり、
簡単に騙されたりしてしまう。




人に頼まれれば断れない。




アイツは、俺がいないと生きていけない。




だが、それも仕方ないと思う。




誰しも得意不得意がある。




アイツは、自己管理が不得意だったというだけだ。




それを俺は補ってやりたい。




そう思って、アイツに予定表を作ってやる様になった。




何時から何がある、というざっくりした物だ。




Aはとても喜び、昨日は早速それを使っていた。




アイツは聞き分けが良いからな。




言われたことは頑張って直そうとはする。




・・・まぁ、直るかは別としてだが。




それにしても、作った甲斐があった。




あれ程喜んでくれるとは思ってもみなかったからな。




次はもっと細かいものにしよう。




予定表は細かければ細かいほど良いからな。





そうと決まれば予定が滞らないように、

常にAのそばにいなくては。



まあ、それも満更でもないな。




ずっとそばに居られるんだから。




予定通りに行ってるかと心配する必要もなくなる。




アイツが慣れてきたら、いつかは呼吸の回数まで・・・。




って、俺は何を・・・っ！




少し疲れているんだろうな。




アイツの予定も書き終えた事だ、少し眠ろう。




・・・だが、やはり呼吸の回数を制限するのも。




いや、それは流石に倫理的に良くないのではないか・・・。




しかし管理という面では・・・？




・・・・わからんな。





明日にでも兄さんに聞いてみるか。

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