ヤンデレだらけの短編集２【ヘタリア】

ストーカーと呼ばないで【加】リクエスト ページ6

【つい後をつけちゃう話】
マシューside









いつも通りの通勤電車の中で、
とある女の子に会った。


ふんわりとした優しい雰囲気の女の子で、
ちょっとだけうねってる癖っ毛がよく似合う子だ。


その子を見てると、なんだか元気が貰える。


もっと君を知りたいって思った。


きっと僕がいなくても皆気付かないから、
今日はこっそり会議を休んじゃった。


でも、一日くらい好きなことしても罰は当たらないよね。


君が会社に入っていく。


僕は流石に中には入れないから、近くを歩くことにした。


この店でいつもお昼ご飯食べるのかな？とか、
ここのカフェで、一緒に甘い物食べたいな。とか、
そんな事を考えてたら、あっという間に時間が過ぎた。


会社から出て来た君をつけて、
それから自然と君の家が分かった。


一人暮らしの君。


カーテン越しに見える君の生活を、
夜中までずっと見てた。


可愛くって、それから毎日会いに来た。


毎日毎日、夜中まで君を見た。


それが今の日課になった。


君に会うためだけに仕事を頑張ったんだ。


そのおかげで、兄弟に褒められちゃった。


　 「最近のマシュー、なんだか生き生きしてるね。」


って。


帰りが遅い日は心配したし、
早い日は、嬉しくなったりもした。


でも、最近君が男を家に呼んだ。


辛くって、悔しくって、思い切って手紙を書くことにしたんだ。


僕は君に触れられないけど、
それでもずっと見てるよって印で。


毎日、ポストに手紙を入れに行ったんだ。


ついでに、君宛ての手紙も読むようになった。


交友関係を知ったよ。

あの男は弟くんだったんだね、疑ってごめんね。



あと、やっと名前が分かったよ。



Aちゃんって言うらしい。



天使みたいに可愛い名前で、何度も呼びたくなった。



Aちゃんの事を知るたび、
僕は君に夢中になっていった。

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