ヤンデレだらけの短編集２【ヘタリア】

ごめんを繰り返して【普】 ページ13

【優しさに溺れる話】
※DV表現、ギルくんの軽度のキャラ崩壊
ギルベルトside









どうしてAは、俺様の言うことを聞かない！？




こんなに俺様は愛してるのに、他の男と話すんだ！




毎回、毎回、注意してやってるのに。




いつまで経っても俺様だけをみてくれない。





　 「・・・なぁ、なんとか言えよ。」


　 『ごめんなさっ・・・！』







それしか繰り返さないAにイラついて、
つい彼女を殴った。




怒りに任せて、何度も。





　 「浮気か？俺様がいるのに、浮気すんのか？」



　 『ち・・・ちが・・・・』



　 「何が違うんだよ、言い訳すんな。」






言い訳できる暇を与えなかった。





別れを告げられるのが怖くて、
悪い事だと分かっていても殴り続けた。





殴って、彼女を責めた。





このまま殺してしまおうか、とも思った。






嫌われて、愛想をつかされる前に殺してしまおうか、なんて。








　 「・・・・・なぁっ！答えろよ！！
　 俺様が嫌いなんだろっ！！なあっっ！」










気付けば涙が出ていた。





離したくないのに、殴ってしまったことに。





泣きたいのは向こうだと分かっていても、
涙はあふれて止まらない。






震える腕で、Aを抱きしめた。








　 「・・・・・悪かった。
　 お前が好きだから、取り乱しちまった。」








そうやって、バカみたいに言い訳をした。





こんな自分が嫌だ。






・・・・でも、俺様は知っている。



















　 『っ・・・つ、次は、別れる・・・・よ。』




　 「ああ、約束する。」









こうすれば、Aは許してくれることを。




これが最後になんかならない事もわかった。




だって、こうすれば永遠にAを縛り付けておける。





少しずつ、恐怖を刻みこんで、謝ってを繰り返す。





そしたら、Aは何処にもいけない。





だから、また意味もなく繰り返すんだろう。





俺様も、お前もバカだからな。

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