嘲笑 ページ7
その日の放課後...
真「先生。また吉本先生が...」
真田から相談を受けた。
田「そんなわけないだろ...。きっとお前の思いすごしだよ。な？」
いつもなら相談に乗る田子だが、今は自分自身の余裕もなく、素っ気ない返しをした。
真「違うんです。本当です。助けてください。」
田「問題は解決したんだよ。」
真「本当です。信じてください。」
しかし余裕のない田子はキツい口調になる
田「少しはさ...俺の立場も考えてくれよ。」
真「ですよね...迷惑かけてごめんなさい。」
真田は涙を流した。
その日の夜、紗良は吉本から体育倉庫に呼び出された。
体育倉庫へ行くと、そこには椅子に縛られた真田と吉本の姿があった。
吉本は紗良に、
「君、俺のこと好きなんだよね？俺のことが好きならその証に脱げ。
脱がないなら真田が傷つく」
と言うと、真田をナイフで刺した。
それを見た紗良は吉本の言う通りにした。
そして吉本は言った。
「これで君の裸の写真を撮って、田子先生のカバンに入れたら...出回ってるチラシが真実になっちゃうねぇ〜。
そうなったら...田子先生は社会的に抹殺されたも同然。
教職はおろか...惨めな人生を送ることになる。
まだ幼い彼の妹の人生も終わったね。」
吉本は笑っていた。
翌日
吉本は紗良の裸の写真とデータを入れたカバンを持って、学校の近くの長い階段を下る田子を呼び止めた。
吉「田子先生。水上紗良が欠席した件でお話したいことが...」
立ち止まる田子に近寄るために階段をおりようとした吉本の背後から真田が現れた。
真田は吉本の持っているカバンを必死に奪おうとするが、負けじと吉本も絶対に取られないようにする。
真「離せ！」
真田が勢いよく吉本を押すと、吉本は階段を転げ落ちて頭を強く打った。
必死に田子が呼びかけるも返事はない。
その間にも真田はカバンを持って必死で走っていった。
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作者名：狂 | 作成日時：2020年9月13日 15時
