【プラチナデータ×家族ゲーム】DNAゲーム LAST GAME (ページ3)

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はじまりページ3

吉本荒野。
東大出身でスポーツも万能。
そして教頭の甥っ子で、昨年教育実習を終えたばかりの新人教師。
口癖は「いいねぇ～」で、周りからの人望も厚い。

一方、田子雄大は、気さくに何でも喋れる明るい生徒思いの教師だった。

ある日、真田は田子から、頼んでいた旅行のお土産を貰った。小さなお守り人形。

手渡されたのは、2人が思っていたのとは全く違うデザインの物だった。

紗「何これ？全然違うんだけど！
私たちが頼んだやつはこれだよ？」

そう言ってお守りの写真を見せる紗良に田子は

田「仕方ないだろ～ツアー初日の飛行機に間に合わなかったんだから。」

紗「また生徒の相談乗ってたんでしょ？」

田「いや、まぁ...いいだろ別に。徹夜して作ったんだぞ～。水上の分も、作ってやるから！」

その人形はなんと田子の手作りだった。
「成就どころか、縁起が悪そうだからいらない」と言う紗良とは反対に、真田は嬉しそうにそれを受け取った。

その日の帰り道、田子からの人形のお守りを学校のロッカーに忘れた事に気づいた真田が取りに戻った事により、8年前の事件は起こった。

真田がロッカーからお守りを取り出すと、隣の教科書から物音が聞こえた。
気になった真田は様子を見に行くと、吉本荒野と他2人の教師が、生徒の置き勉された教科書をカッターで破っていたのだった...。

見てはいけないものを見たと察した真田は逃げようとするも、廊下に置かれていた机に躓いて大きな音を出してしまいバレてしまった。

吉「悪い子だなぁ。下校時間とっくにすぎてるぞ。
君...名前は？」

真「さ...真田です。」

吉「真田くんか。仲良くしようよ。ねぇ？」

そういう吉本荒野の顔は不気味だった。