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『はい、理由は…。』
深「ごめん、みな、あのさ。」
照に促された水上くんの話を切ったのはふっかだった。
いつも静かに緩く構えているような人だ。
彼が突然かけたストップに、水上くんも俺らも少し驚く。
深「仲間になるなら取り繕うことはやめて欲しい。
素直に、思っていること全部言って欲しい。
いや、嘘つくだろうとかは思ってないんだけど…なんか、みなって読ませてくれないじゃん？笑
気持ちをさ。」
ふっかの言いたいことはよくわかる。
不思議ちゃん、なんて人の表し方があるけれども、水上くんは言ってしまえばそんな感じだ。
いつも微笑んでいて、大人しくて、あまり話さなくて。
何を考えているのか、全く分からない人だ。
『…はい、思うままを、お話しますね。』
ふっかの言葉を聞いてふぅっと小さく息を吐いた水上くんから、光が消えるのが目に見えてわかった。
水上くんは、どこか近づき難い。
それはオーラが圧倒的で、いつも輝いていて、同じJrなのにレベルが違いすぎるから。
けれどそのオーラも輝きも、全て、作っていたんだと。
今ので、彼はアイドルとしての切り替えスイッチを思うままにしていることが分かった。
…彼はすごい。
と改めて思うと同時に、読めなかったその素顔に初めて触れることに、ゾクゾクした寒気のような、武者震いのようなものを感じる。
色素の薄い焦げ茶の瞳が伏せられ、部屋の空気も痛いくらいにピンと張りつめる。
『僕はデビューしたいと思ったことはありません。
そもそもアイドルもなりたくてなったわけではないです。』
渡「………は。」
宮「…悪いけど俺たちは本気でデビューを目指している。
デビューを目指していない人と仲間になれるわけが無いよ。」
『…そうですよね、普通。
ここから少し話しをさせてもらいますけれど、僕はみなさんの誰か1人でも僕の加入に反対した場合は、僕からの意見ということで加入を辞退させて頂きますから、そこは、ご安心ください。』
阿「…1回全部聞かせてもらおう。」
水上くんがさも普通のトーンで言い放った言葉に、情けなくも一気に苛立ってしまった。
…悔しい。
この中で1番才能に恵まれ、1番デビューに近い位置にいる彼が、どうしてデビューを目指していないんだ。
なんだよそれ、じゃあくれよ、全部。
あぁ、冷静に話なんて聞けるのだろうか。
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MIo(プロフ) - togawadollさん» ご不快な思いをさせてしまいまして、申し訳ございませんでした。以後ないように気をつけます。修正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 12時) (
レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
togawadoll(プロフ) - 視点ごとにセリフの「」前に名前が無いと全て夢主君が喋ってるのかと思ってしまいます・・・。夢主君以外は名前ありの方がまだ読みやすいです・・・。それか全て外した方がまだいいと思いました。 (2021年3月9日 1時) (レス) id: a83c0082d0 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！可愛いと思って頂けて本望です！笑焦らしに焦らしまくる展開で申し訳ないですが、これからもよろしくお願い致します！お優しいお言葉もありがとうございます(^^) (2021年2月21日 16時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - いつもみな、可愛い！と思って読んでます！これから、メンバーとみながどう距離をつめていくのか楽しみです！無理しない範囲で頑張ってください！ (2021年2月16日 14時) (レス) id: a733c91119 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» 初めまして。コメントありがとうございます。出会ってくださってこちらこそ感謝です！これからもよろしくお願い致します！！ (2020年12月15日 18時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIo | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/____mio__w
作成日時：2020年12月13日 22時
