夜のお散歩

夜のお散歩 -F- ページ10

-you side-



私は秘密の夜のお散歩中だ。





いや、お散歩なんて
生ぬるいことを言ってる場合ではない。




私は汗だくになりながら走っている。






理由は簡単。





太った。
夏に今年はどこも出かけなかったから
油断して太ったのだ。





このままでは太輔に捨てられてしまう…




ハロウィンには猫ちゃんコスプレをして
太輔と猫じゃらしプレイする計画が
台無しになってしまう。
(太輔には内緒で勝手に計画)






「はぁ…はぁ…」




太輔とはしばらく会っていない。






仕事が忙しいと嘘をついてデートも断っている。




たかが1ヶ月でなにが変わるんだ、とも思うけど、
このまま何もしないと本当にヤバい…





食事制限もして
太輔制限もして、
もう爆発寸前。





いろんな意味で欲求不満…





でもイケメンで紳士な太輔の彼女として、
このままでは終われない！






私も太輔の彼女としてのプライドがあるのだ。






この辛い試練の向こうには
太輔との猫じゃらしプレイが…！！
頑張れ、あおい！
あなたならできるわ！



今日も精一杯自分を奮い立たせた。




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