夜のお散歩

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-you side-


コンビニに着いて、カゴを取り
雑誌コーナーの前を通りかかった時、
気になる雑誌を見つけた。





秋物の洋服がほしいなー
これ、かわいいー！




なんて思いながら、
しばらく雑誌をパラパラめくっていたら、
ポケットの中のスマホが鳴り出した。






取り出したスマホ画面には“宏光”の名前。







「もしもしー？もう着いたー？」




「呑気な声して“もしもしー？”じゃねーよ！
お前、今どこにいるんだよ！！」





私の似ていない声マネをしながら
少しご機嫌斜めの宏光が
電話の向こうで騒いでいる。







「今、近くのコンビニ。
ごめん、ビールなかったよね、
今すぐ買って帰るから…
そんなにぷりぷりしないで待っててよー」





「俺が怒ってるのはビールが
ないからじゃねぇよ！

今から俺もコンビニ向かうから
そこで待ってろ！」





「え？すぐ帰るから家でまって…」





と話している途中でプー、プー、プー、
という通知音が耳に届き、
電話が切れたことを知らせていた。




「もう…人の話聞かないで…」





立ち読みをしていたせいで
とっくに日付は変わっていた。




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