キス不足 -Ki- ページ11
・
「してほしかったの？ごめんね」
みっくんは触れるだけのキスをした。
「ありがと、おやすみ」
「ちょっと待てよ、もう寝る気？」
少し触れただけなのに、
もっとみっくんとキスしたい…
って気持ちが溢れ出したけど、
もしかしたら私だけがそう思っているのかも…と思い、
今日はこれで満足しよう、
と言い聞かせるようにみっくんに背を向けてベッドに潜り込んだ。
「なぁ…A…」
みっくんもベッドに入り、
私の腰に腕を回して後ろから私を抱きしめた。
「もうキスしなくていいの？」
私の耳に触れる距離でささやく。
「…」
私はどう答えるべきか悩んでいた。
素直になるべきだろうか…
でも私ばっかりみっくんが好きみたいで悔しい…
「ねぇ…A？寝たの？」
みっくんは私の首元にキスをしていく。
触れる唇が熱を持っているかのように
どんどん身体が熱くなっていく。
「っはぁ…」
私から甘い吐息が漏れる。
みっくんがクスっと笑う。
「いつもはさ…
俺がキスしても全然起きないのに。
今日は寝ながら感じてんの？」
みっくんの手は私のトップスの中に侵入してくる。
みっくんは試すように、じらすように腰からゆっくりと
手を滑らせていく。
「みっくん…」
もうなにも考えられない
駆け引きなんかできない
今すぐに甘い熱いキスをしたい
私は振り返って自ら唇を重ねた。
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作者名：あおい | 作成日時：2020年6月10日 16時
