L.O.V.E.-Ⅱ- (ページ8)

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アイスクリーム -２- ページ8

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私はバタバタとキッチンに走る。

そしてなぜか立って険しい顔をしてテレビを見ながら
晩酌している高嗣の胸に思い切り飛び込む。

「ちょっ、お前、危なっ！
こぼれるだろうが」

グラスを少し高く上げて、私にお酒がかからないように必死になっている。

「急にどうしたの？」

「アイス食べてたら寒くなったから高嗣で暖を取ろうと思って」

「なんだよ、それ、じゃあ食べんなよ」

高嗣は笑いながら、空いてる方の手を私の背中に回した。

高嗣はテレビを見ながらも、
ぎゅっとした力は緩めないで
時折、私を左右にゆらゆらと揺らしながら抱きしめた。

高嗣の着ているTシャツからは洗剤のいい匂いがして、
思わず高嗣の胸に顔をぐりぐりと押し付ける。

「マジ、なんなの！？くすぐったいから！」

高嗣が後ろに倒れそうなくらい私がやるもんだから、
右手に持っていたグラスを置くと、両手で私を抱き留めた。

「A」

高嗣が呼ぶから顔を上げると、触れるだけのキスをした。

今度は背伸びをして私からキスをする。

アイスで冷えた体はどんどん体温が上がっていく。

「高嗣、お酒の味する」

「Aはチョコアイスの味したよ？

ねぇ、まだ寒い？もっと温めてあげよっか？」

頷くと高嗣は私を抱きかかえる。

落ちないように高嗣の首にしがみつく。

「今日の高嗣、優しいね」

「はぁ？何言ってんの？いつもだし」

乱暴に言い放った割には高嗣は私をそっと優しくベッドに下ろした。

-Fin-

　

【作者より】
移行記念？ということで７人のお話を作ってみました。
やっぱり７人作るのは難しかったですが…
楽しんで頂ければ幸いです(*'ω'*)
ついつい私の欲求不満が爆発しているお話ばかりになっておりますが、
これからもお付き合いください！