L.O.V.E.-Ⅱ- (ページ6)

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ソファに移動して二人並んでアイスの蓋を開ける。

「いただきまーす！
……うーん！！！おいしい！！」

「喜んでもらえてよかったよ」

イチゴアイスに夢中になっていると、
「百瀬、あーん」
藤ヶ谷先輩がチョコアイスをスプーンに乗せて差し出す。

私は控えめに口を開ける。

「…うん、おいしいです」

なんか恋人同士みたいで少し照れてしまって、声が小さくなる。

「あれ、イチゴの方が好きだった？反応薄いけど…」

「ど、どっちも美味しいです！！」

「イチゴもちょっとちょうだい？」

藤ヶ谷先輩は私のイチゴのアイスにスプーンを伸ばす。

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あっという間にアイスを食べ終わって空になったカップをテーブル置いた。

「百瀬、アイスついてる」

「え！？」

私が自分の口元を押さえるより先に
藤ヶ谷先輩の手が私の頬に触れて、親指で唇をなぞる。

「す、すみません…」

至近距離見つめてくる藤ヶ谷先輩の視線に耐えられなくなって下を向く。

「ふふふっ…うそ。
でも心配になっちゃうなー、
アイスに釣られて簡単に男の部屋に来るなんて」

その言葉に顔を上げると頬に触れていた指が私の髪を耳にかける。

どんどん体が熱くなっていくのを
さっきまでアイスの容器を持って冷えた藤ヶ谷先輩の指先が教える。

「それは…藤ヶ谷先輩だから…」

「実はさ……
このアイス、もらったんじゃなくて自分で買ったの。
百瀬を誘いたくて」

顔と一緒に真っ赤になっているであろう耳を藤ヶ谷先輩は優しくなぞる。

そして私をそのままグッと引き寄せて、耳元でささやいた。

「今夜、帰したくないな…Aのこと食べていい？」

その甘い声にこくんと頷いて、藤ヶ谷先輩の背中に腕を回した。

-Fin-