L.O.V.E.-Ⅱ- (ページ4)

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アイスクリーム -Y- ページ4

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「よく朝からアイスなんて食べられるな」

「だって夜、食べたら太るもん」

「だからって朝ごはんも食わねぇーで
アイス食べるなんて体によくない。
矛盾してる」

「渉くんにはこの乙女心なんてわからないよ！」

「はい、はい、」

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帰宅すると渉くんはキッチンに立っていた。

盛り付けをしている渉くんの横に立つ。

「うわー！今日もおいしそう！
横尾料理長！今日の献立はなんですか？」

「豆腐のハンバーグきのこ添え、
具沢山の味噌汁、おひたしに五穀米。
たくさん食べてもいいようなメニューにしたから。
朝ごはんも俺が考えて作るから。
アイスのためとかダイエットのためとか言って、
朝ごはん抜くな、ちゃんと食え」

「…渉くん」

私は渉くんの背中に思いっきり抱きつく。

「おいっ！危ないだろっ」

私は自分の耳を渉くんの背中に
ぴったりとくっつける。

「私、渉くんみたいな人と結婚したいなー」

「俺みたいなって俺じゃねぇーのかよ」

「渉くんは私じゃ嫌かなーと思って…
料理も得意じゃないし、基本不器用だし…」

渉くんはくるっとこっちに向いて
キッチンにもたれると私を抱き寄せた。

「お前が多少太ったとしても
健康でいてくれなきゃ困る。
それがどういう意味か分かる？」

渉くんが私の耳に髪の毛をかけながら言う。

「俺、Aの事、好きだからさ。
おじいちゃん、おばあちゃんになるまで
一緒に健康で過ごしたいってことだよ」

私は背伸びをして渉くんにキスをする。

「渉くん！私と結婚してください！」

「それ、俺がいう台詞だろ」

渉くんは笑って私のおでこにキスをした。

-Fin-