ふたりぼっち 【増田俊樹】

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貴「増田さんの家、久しぶりです」


増「そーだね、久しぶりだ」



久しぶりに帰るからドキドキする




増「そんな緊張せんでも笑」


貴「久しぶりだから…」



鍵を開けて、ドアノブに手をかけた。
ガチャという音と共に、懐かしい景色が映し出される




貴「うわ…、」


増「え、どした笑」


貴「鳥肌立ちました…」


増「えぇ？汚くて？笑」


貴「ちがいます！感動しちゃって」


増「ふっ……さ、ほら入りな」






貴「お邪魔します…」

増「ただいまでいいでょ」





貴「た、ただいま…」


増「はい、おかえりなさい。」



　


なんか色々思い出してきた。
増田さんといた時のルーティーン的なやつ

ずっと自分のことで精一杯だったから、思い返してなかったのかも…




増「風呂入ったら？」


貴「っあ、でも着替え…」


増「大丈夫、まだあるから」



衝撃の事実。私の着替えはまだ存在していた。



貴「え、ほんとですか？」


増「なんで、そこで嘘つくんよ笑」


貴「えっと、いつものところに…？」


増「あるよー」


貴「ありがとうございます、じゃあお先に」






お風呂に入ること自体は毎日してたけど、なんかいいな…
変な意味ではなくて
なんかずっとソワソワして、安心できないでお風呂に入ってたから…

「いつ帰ってくるんだろう」「今日早かったら…」

って。ゆっくり入ったことなかった





お風呂の暖かさに涙が出る。

だけど

増田さんの温もりにはかなわないなって変なこと思っちゃったり…







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