ふたりぼっち 【増田俊樹】

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今日は疲れた



休み時間は潰れるし



外は寒いし






帰ったら親いるし







貴｢はあぁ、帰りたくない｣




心に秘めようと思った言葉が口に出てしまう
そのくらい嫌なのだ



そりゃそうさ。
あんな酷い事されるんだもの。

逆に帰りたいなんて思う人いないよ





帰りたくないって凄く思っている時は特に家に着くのが早く感じる……


だって、もう家の前なんだもの。






寒いから入りたいけど、入りたくない
でも入らないと死んじゃうし…！







ｶﾞﾁｬ



貴｢た、だいま｣




結局のところ、家に入りました。
家に居ても屋根裏に行ってればいいし。

確か……前探したときにストーブあったはず…
それで何とか生き延びられる…




貴｢……誰も、いない…か｣



ほっとする。
ずっと帰ってこなくていいのに…




両親は平日なので当たり前のように仕事
愛葉は友達と何処かに遊びに行ってるんだろう。



帰ってきてないなら自由だ。



洗濯して、お風呂も入っちゃう。
コンビニにごはんを買いに行って

母が帰ってきたらバイトへ行く。



これが私の1日





自分でごはんは負担することを条件に部屋をくれてたから……

だけど、家出？捨てられた？分かんないけど
そっから部屋は愛葉の部屋になってしまった




今の自室は屋根裏部屋。



寒くて、薄暗い。


嫌でも寂しくなる。


弱くなる。





これは私のせい……？

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