【ヒプマイ】ペンってボールペンですか?【男主】

冷たい人間とは、 ページ22

(三郎 side)

第一印象はまた余計な人間が来たと思った。


僕のいや、僕らの尊敬する兄もとい一郎は昔から色々な人間を引き付けたりする。実際に今もそうだ。



僕の目の前にいるこの男は何故かずぶ濡れで、大方傘がなくて濡れてしまったのだろうと予想を立てる。



此奴はいち兄が連れてきたのか、それとも無理やり連れてこさせたのか、きっと前者だ。



まぁ、僕はきちんと予想と考察をして行動に移るから自他認める出来た弟だ、でのやっぱり低脳、もとい二郎は直感で動いている。馬鹿だな。



それから風呂場までこの人を案内しろと言われ、案内していたのだが、すごく気まずい。



＿＿なんかいつもと違うな、僕。



『三郎君だったよね。＿＿』



急に話しかけられて不覚にも少し驚いてしまった。何故かこの人は僕の名前を知っているらしい。別にテリトリーバトルやらで知ったのかもしれないが、僕は兄弟の中じゃあまり公になってはいないはず。



ペラペラ何か言っているが僕はあまり聞いていなかったからわからない。少し申し訳ないけど。



「...ゆっくりどうぞ。」



なんか冷たい人間っぽく見られたかな...?




＿＿本当に僕は今日どうしてしまったんだろう。いつもの調子で冷たくあしらえばいいのに何故か相手からどう思われているか気になってしまう。




まるで、好きな子にどう思われているか気になってる恋する少年みたいじゃないか...!!







その後色々あって仲良くなって、ゲームもしたし、賭けに勝って色々してしまった。元はと言えばあの人があんな、さっ...誘うような顔をしたのが悪いんだ!!!



でも、僕のせいであんな蕩けた顔になったと思うと優越感に駆られた。



「もっと僕に染まればいい。」







＿＿＿僕の熱源が居なくなった部屋でふと呟いたのはきっと誰にも聞こえない。




「いち兄と何話してんだろう。二郎はどっか行ったみたいだし。...久しぶりに昼寝でもするか。」

イケヴォ。→←お説教受けてる時ってなんか表情筋がピクｯてなりません?

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