第百二話 ページ28
私はホグワーツの中でもお気に入りの場所に行く。
秘密の花園、と勝手に私が呼んでいる場所だ。
こんな場所、どうやって見つけたのかも覚えてないが、私はここが大好きだった。
私はベンチに座る。
何も考えたくなかった。
私はふと、ママの言葉を思い出す。
_ラナ 「もし、恋人ができたら、貴女の秘密も打ち明けなくちゃ駄目。」
_『嫌よ、だって、もし嫌われたら...』
_ラナ 「貴女の秘密も引っ括めて、愛してくれる人とお付き合いしなさい。」
私はため息をつく。
ドラコは気持ち悪い、って思うだろうか。
それとも関わるな、と言われてしまうだろうか。
考えれば考える程苦しくなる。
嫌われたくないな。
なんだ、私、彼のことが好きだ。
遠ざけたのも、嫌われたくなかったから。
秘密を打ち明けるのが怖い。
私は後先考えずに行動するから、ドラコに打ち明けるのが正しいのかもよく分からない。
私に、ドラコに、家族に迷惑がかかったらどうしよう。
ポロポロと涙が零れる。
ドラ 「サクラ...」
今一番聞きたくなくて、一番聞きたい人の声がした。
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作者名:おむちゃ〜 x他1人 | 作成日時:2024年1月24日 20時