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Childhood friend…54 ページ5

宮ノ下「森然高校の父兄の方からスイカの差し入れでーす!」





あれから蛍と顔を合わせないまま夜が終わり
合宿4日目





部員たちは体育館横の坂で
この時期には嬉しいスイカを頬張っていた


みんなの食べ終わったゴミを回収していると
黒尾さんが私を呼び止める





黒尾「えっとー…烏野のマネちゃんだよな?」


A「はい、そうですけど…」


黒尾「メガネくんと仲良いの?よく話してるだろ」


A「まぁ、幼馴染なので」


黒尾「幼馴染か。んじゃちょうどいいわ」


A「??」





とりあえず座れよ、と促され
彼の隣に腰を下ろす





黒尾「実は昨日、メガネくんを怒らせたかもしれないんだよね」


A「自主練のときですか?参加してること自体、珍しいとは思ってましたけど」


黒尾「あー、それは俺が挑発したら参加してくれた」


A「あはは、負けず嫌いなとこありますからね。…それで、何か言ったんですか?」


黒尾「…チビちゃんに負けちゃうよーって、また挑発のつもりで…」


A「あー…」





完全に地雷


蛍は確かに
日向に引け目を感じているところがある


本気で向き合えないから
日向より技術もセンスも身長もあるのに

ライバル視することを避けている





黒尾「チビちゃんとメガネくん、何かあったの?」


A「そういうわけではないです。ただ蛍が…月島くんが、本気で部活をすることに意味を見出せないみたいで」


黒尾「意味ねぇ。好きだから、とか勝ちたいから、とかじゃダメなわけ?バレー部入ってんなら、少なくともバレーは好きだろ」


A「嫌いではないと思いますよ」





そう…


蛍はきっとバレーは好き


じゃなきゃ烏野にも来なかったと思う


そして兄の…明光くんのことも
本当は今でも憧れのまま


学力では白鳥沢だって目指せた蛍が
烏野に来たのは


まだ明光くんの背中を追っているからだ


あのことだって嘘をついていた明光くんを
恨んでいるわけじゃない


むしろ蛍は明光くんに
嘘をつかせてしまったことを悔いていた





黒尾「君から何か言えないの?俺は可愛い女の子から、頑張って!とか言われるだけで本気出せるけどなー。仲良いならなおさら…」


A「私じゃダメなんです…!」


黒尾「…?」


A「すみません、まだ仕事が残ってるので」





罪悪感でつい
泣きそうになってしまったのを堪えて


驚く黒尾さんから
逃げるようにその場を去ってしまった

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蒼月(プロフ) - りーさん» コメントありがとうございます^^すぎるくらいの幸せな二人を書きたかったので、そう思って貰えて嬉しいです!応援ありがとうございます! (2016年1月18日 9時) (レス) id: 045a0ed3fd (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - すごい幸せそうでキュンキュンしました!こういうほのぼの恋愛大好きです!これからも応援してます! (2016年1月18日 1時) (レス) id: 1203067f9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2015年2月11日 22時

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