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Childhood friend…51 ページ2

それは蛍の過去に遡る





蛍には明光くんという7つ離れた兄がいる


明光くんは中学の頃エースとして期待され
活躍してきた


蛍は何度も明光くんの試合を見に行っては
自分もああなりたいと口にしていた



”憧れたのはその背中”



しかし明光くんが中学3年生の頃
蛍の憧れは幻覚となった


高校は烏野へと進学した明光くん


当時最盛期だった烏野は
選手層も厚く

レギュラー入りは非常に困難だった


きっかけは蛍の何気ない一言





蛍「ねぇ、今ってポジションどこ?中学と同じ?」


明光「そうだよ」


蛍「じゃあエースだ!」


明光「…まあな!」





咄嗟についてしまった嘘


本当はレギュラーになんて入れていない


エースだと信じている蛍を裏切れなくて


蛍の憧れでいたくて





でもきっと明光くんだって信じていた


努力していればいつか必ず
レギュラーになれると





だけどそれは叶わなかった


明光くんの高校最後の試合
緊張するから来るなと言われたけれど

蛍と忠くんと見に行った





そこに





コートに明光くんの姿はなかった





応援席にいた明光くんを見つけた蛍


彼の呟いた一言は
今でもよく覚えている





”…カッコ悪い”





それから蛍と明光くんの関係は
どこかぎくしゃくしている


蛍は本気でバレーに打ち込まなくなった


所詮ただの部活だと





それから追い打ちをかけたのが
去年の私の怪我


あんなに本気だったのに


あんなに努力したのに






それは近くで見てきた蛍にとって

本気でバレーに取り組む意味を
見出せないと感じるには十分だった

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蒼月(プロフ) - りーさん» コメントありがとうございます^^すぎるくらいの幸せな二人を書きたかったので、そう思って貰えて嬉しいです!応援ありがとうございます! (2016年1月18日 9時) (レス) id: 045a0ed3fd (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - すごい幸せそうでキュンキュンしました!こういうほのぼの恋愛大好きです!これからも応援してます! (2016年1月18日 1時) (レス) id: 1203067f9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2015年2月11日 22時

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