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『じゃ、ちょっとそこで待っててね』
『おーこれがAの家か！』
『寒いから玄関入っとく？』
『いい？』
私の家について、テヒョンを玄関口に招き入れる。
それから階段をのぼって、
私は洗濯しておいたパーカーをテヒョンに渡した。
『はい、ありがとね』
『いえいえ、またいつでも貸すしいつでも取りに来るよ！』
『はは(笑)今度は忘れないで返すよ(笑)』
『うん…あの、えっと』
『うん？』
『俺の話の番、忘れてたけどさ』
そういえば私はテヒョンに一方的に自分の話をして
テヒョンの話を聞くのをすっかり忘れていた。
ああ、最低だ…
『ごめんね！時間、大丈夫？』
『実はこれからバイトでさ。』
『ええ、だからいっつも忙しいなら言ってよ！』
『いや、いいよ。Aの家にも来れたことだし！』
そう言ってニコリと笑うテヒョン。
それから少し、体感時間はゆっくり数えて10秒くらい、
2人の間に妙な空白が流れた。
『…えっと、じゃあ、とりあえずまた今度聞かせて？』
『あ、いや…今言わないと一生言えない気がするからさ。言うね。』
『あ、うん…？』
そしてテヒョンは私に言ったんだ。
『俺、Aのこと好きなんだ。』
『…え？』
『あんな話聞いたあとにこんなこと言って本当にごめんね。
だけど、言っとかないと踏ん切り付かないからさ…？
俺、ジミンのことはまじで大大大〜好きだし、
ジミンがAを好きだってことも知ってる。
だからね、絶対にジミンのことは裏切らない。
だけど。
…もし、あいつがAのこと好きじゃなくなったら
その時は俺、Aのこと本気になるからね。』
だいぶ慣れてきたはずの自分の家の玄関なのに
テヒョンが突っ立ってそんなことを言うから
私はまるでここがどこなのかわからないような気分に陥った。
『あの…』
『とにかく俺、好きだった。
だからジミンと仲良くなってく姿が辛くて学校行けなかったんだ。』
"かっこわるいよね"そう言って恥ずかしそうに笑うテヒョン。
でも私は思考がまだ追いつかない。
『ごめんねこんなこと言って。
じゃあ、帰るね。また明日！』
ボーッとする私の手をもう一度触れるように握って、
それからテヒョンは玄関を出ていった。
…それから次の日の朝。
私はまだ当然ちゃんとテヒョンが見れない。
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April(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます！ギャグからしばらくシリアスが続いてますが気に入っていただけると嬉しいです！ (2016年11月3日 20時) (
レス) id: f81d841b81 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - (T_T) 切ない (2016年11月1日 20時) (レス) id: e934ae8dcb (このIDを非表示/違反報告)
April(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！外しました！ (2016年11月1日 17時) (レス) id: f81d841b81 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキーナ(*´▽｀*)(プロフ) - オリフラを外して下さい。 (2016年11月1日 17時) (レス) id: c8cc78dd36 (このIDを非表示/違反報告)
無表女 - オリジナルフラグ対象作品ではありませんので、オリジナルフラグを外してください。 (2016年11月1日 17時) (レス) id: fc371c2684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：April | 作成日時：2016年11月1日 13時
