Destiny ～３～【ars】 (ページ14)

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２日目…２ページ14

昼間はビーチを歩いたり、海で泳いだり、のんびり過ごして。

夕方には食事と少しのお酒をルームサービス頼んで。

何時とか言ってなかったから、Aが何時に来るか、なんてわからなくて。

もしかしたら来ないことだって考えられるけど…。

―――コンコン

ドアがノックされる。

ガチャ

相葉『…来てくれた。』

ベージュのサテン生地のオフショルワンピース姿。
白い肌にベージュが映える。

A『…約束だから。』

………約束だから、か。少し寂しく思えるけど。

相葉『それでも嬉しい。ありがとう。さ、中に入って。夕飯食べた？』

対になったロッキングチェアに促す。

A『あ、まだ。』

相葉『良かった。一緒に食べよう？なんか飲む？』

A『ありがとう。じゃ…ビール…かな？』

相葉『りょうかい。』

部屋の冷蔵庫から冷えたビールとグラスを出し、テーブルに置いた。

すかさずAが手を伸ばしてビールをとる。

A『はい。』

相葉『…ありがとう。』

ビールを注いでくれた。

相葉『なんか…最初に会った時、こんな感じだってよね。』

A『…そだね。懐かしい……。』

ビールを受け取り、今度は俺がAのグラスに注ぐ。

相葉『じゃあ…乾杯。』

グラスを合わせた。

２人沈黙が続く。

相葉『朝の話の続き…してい？』

A『…………うん。』

相葉『……食べながらにしよ。』

フォークと箸を渡す。

相葉『…理由はわからない。』

オードブルからいくつか選んで取り皿に盛る。

相葉『最初は、Aの優しさ…かな？まぁ…Aが美人だってのももちろん…』

俺は苦笑いをする。

A『そんなこと…』
少しだけ微笑んでくれる。

相葉『…不思議なんだよ。』

A『…え？』

相葉『…Aに触れると……身体が、触れたところが熱を持って、というか…熱くなるんだ。触れると止まらなくなるんだ。こんなこと初めてで……俺もワケわかんないんだけど…』

黙って聞いてるA。

手にしたグラスを飲み干して
相葉『…触れると止まらない。触れたら熱くなる。…こんなこと言っても信じられないだろうけどさ…』

テーブルにグラスを置いてAを見た。

少しだけ目を見開き、

何か思うことがあるのか、目を泳がせるA。

相葉『……A？』

A『あ……のさ。』
両手でグラスを握りしめながらこぼした言葉に俺は驚いた。

A『私も…なんだ。』