五条家の落し物3【呪術廻戦】

119 - 本編 ページ9

【蒼と愛7】 バレた


＊


伏黒
「最近、五条先生とはどうなんだ？」


A
「んへっ！？」


思ってもみなかった言葉が恵の口から出てきたから、驚いて飲んでいた水が口から出そうになった。


伏黒
「汚ぇ。」


A
「ご、ごめん。ビックリして…。」
「てか、急になに？」


恵の視線が私の左手に向けられる。


伏黒
「五条先生と付き合ってんだろ？」


やだこの子鋭い。


A
「…悟から聞いた…？」


伏黒
「いや、指輪見たら大体わかるぞ。」


A
「え、まじ？」


伏黒
「まじ。」


A
「…そっか。…恵は鋭いねぇ。」
「さすが幼馴染！」


あはは。と、笑う私を見て、恵はため息をつく。


伏黒
「Aの左手と、五条先生見たら分かる。」
「あの人ココ最近ずっと浮ついてるし。」


それは初耳だ。
あいつそんなわかりやすいほど浮ついてるのか。


A
「野薔薇達は？」


伏黒
「気づいてないと思う。
「でも虎杖達が気づくのも時間の問題だと思うが。」


A
「そっかー。」


私を好きと言ってくれた恵。
でも私は悟を選んだ。
悟と私が付き合ってる事に嫌悪感を抱かれてもしょうがない。


伏黒
「大丈夫か？」


A
「え？」


伏黒
「嫌な事とかされてねぇか？」


A
「…大丈夫だよ、心配してくれてありがとう。」


恵は優しい。
自分の気持ちより私を優先してくれる。
私は恵に嫌われてもおかしくないのに。


A
「…恵、ごめんね。」


伏黒
「別に。」
「Aが幸せならそれでいい。」
「でも…。」


A
「でも？」


伏黒
「五条先生がお前を泣かしたら、俺がお前を奪う。」


ですって、聞きましたか？悟くん。


A
「そうだね、悟に言っとくよ。」


そう言って2人で笑った。


＊


かっこいいな恵は。

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