五条家の落し物3【呪術廻戦】

146 - リクエスト ページ36

【みるたそさんリクエスト】 愛と嫉妬


＊


バイバイと手を振ろうとすると、急に腕を掴まれた。


同級生
「…待って！」


A
「ん？」


同級生
「…あのさ、一緒にいた人って彼氏じゃないよな？」


A
「え？」


同級生の視線の先には、コンクリの壁に面倒くさそうに寄りかかっている悟がいた。
少し放ったらかしにしてたからか、サングラスの奥の瞳は不満げに見える。
…いや、かなり不機嫌だなあれは。


同級生
「同じ年には見えなし…、お兄さんとか…？」


A
「んー。」


ここで素直に、はいそうです。なんて言ってみろ。
28歳の教師か16歳の生徒と付き合ってるとか、ドン引きもいいところだろう。
いや、確実にドン引く。最悪通報ものだ。


A
「まあ、そんなとこかな。」


同級生
「じ、じゃあ、連絡先教えて貰ってもいいかな？」


A
「いいよー。」


携帯を出してアプリを開く。


五条
「何してんの？」


連絡先交換のボタンをタップしたところだった。
物凄く不機嫌そうな悟の声が私達2人の頭上から降ってきた。


A
「悟。」


五条
「貸して。」


悟は素早く私の携帯を奪い去り、その画面をまじまじと凝視する。


五条
「ふーん。」


チラリと一瞬同級生を睨みつけ、直ぐにニコリと笑顔を向ける。


五条
「コイツ、俺のもんだから。」


そう言葉を発した瞬間、肩をぐっと引かれ、悟の腕の中にすっぽりと収まった。


A
「なっ、ちょっと…！？」


恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤に染まるのが自分でもわかる。
同級生の目の前でやめて欲しい。ホントに。


同級生
「えっ…！お兄さんじゃ…？」


五条
「違うよ、恋人。」
「文句ある？」


同級生
「…えっ、と、…。」
「す、すみませんでした…。」


＊


A
「こちらこそなんかごめん…。」

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